曇り空の日曜。
スパニッシュチェアとBKFチェアのメンテナンス。
皮の部分をメインに、
クリーナーで汚れをとり、保護クリームをかけました。
しっとりいい色に。
北欧のものを中心に、いいなあと思う椅子を少しずつ集めています。
建築と家具の関係はとても大切と考えており、
家具選定も関わらせていただくので
建主さんに実際に座って、体験して欲しくて。
最近、新しい仲間が増えました。
石川県の工房さ竹・佐竹さんと、
埼玉のハオアンドメイ・傍島さんのダイニングチェア。
どちらも使いやすく、素敵な椅子。
いろいろと座り比べるのもたのしいものです。
keep smiling!
奥野 崇
昨年末にお引き渡しした2件のお住まいに
写真撮影に伺いました。
建主さんのご協力のもと、晴天にも恵まれ、よい現場に。
刻々と移りゆく光を、改めて感じる瞬間。
建主さんや、作り手さんと共につくりあげた、価値観の結晶。
会津町の家
丹原の家
keep smiling!
奥野 崇
「孤独と一緒にいる時だけ、人は自分自身と向き合える」
とはメキシコの建築家、ルイス・バラガンの言葉。
メキシコの豊かな大地を、鮮やかな色彩で抽象化した建築。
その一方、寡黙な空間の写真にじっと見とれてしまったのは、
今は昔、学生のころだったと思います。
バラガン建築へ会いに。いざ、メキシコへ。
keep smiling!
奥野 崇
工事中の現場での、とある部材の切れ端。
デコボコとなかなかの複雑さ。
これは何か、というと。答えは敷居。
建具(戸)が走る脚元の部材です。
通常よりも手の込んだこの断面形状には、
ある工夫が込められておりますが、
改めてご紹介するとして。
この部材に丸太柱が取り合うものですから、もちろん加工は難しくなります。
「取り付けが大変ですが。。。」と笑顔で話される大工棟梁。
できる限りの図面は書きますが、最後は人の手。
情熱と誇りをもった職人さんの存在があってこそ、建築は形を成します。
ここは俺の現場だ、と腰を据えてやってくださる方がいる現場には
多くの人を包み込む安心感があるように思います。
ありがたい、の一言。
keep smiling!
奥野 崇
夜、事務所でひとりになると、音楽を聴きながら仕事をします。
その時に流すのは大抵同じ方のもので、その穏やかさが心地よくて。
haruka nakamuraさんの音楽。
夜の静けさにすうっと馴染んで、心が落ち着きます。
恥ずかしながら、人物のことを全然知らなくて調べてみると、
青森県出身の1982年生まれ。なんと年齢が私と同じ。
メディアへの露出は多くないようですが、
インタビュー記事を読んでみて、いいなあ、と。
特に後半あたり。
たくさんにモノがつくられる今、それに向かう姿勢。
ほどよい脱力感の中に垣間みえる、静かな決意。
昨年末には新しい作品を発表されているよう。
piano solo versionは好み。
過去のアルバムのTwilightやGraceはおすすめ。
やさしくなれたような気がします。
keep smiling!
奥野 崇
「土間サロンのある家」(松山市余戸)が
第5回チルチンびと住宅建築賞の
45才以下若手建築家部門にて、優秀賞を頂きました。
昨年の「五つ庭の平屋の家」に続いての受賞で、喜びも一入。
最後になりましたが、
この結果は、建主さん・窪田棟梁をはじめ、
工事関係者の皆様との信頼関係のなかで生まれたものだと思っております。
良い現場を体験させて頂き、ありがとうございました。
keep smiling!
奥野 崇
堀部安嗣さんの本が届く。
「建築を気持ちで考える 堀部安嗣 TOTO出版」
境界なく混ざりあう色のグラデーション、抽象的な水彩画が印象的な装丁。
影響を受けた建築と、その上での実作の解説の2部構成。
昨年、香川県建築士会での講演会、竹林寺納骨堂・鎌倉山の集会所の見学会と
直接お話を聞け、実作を見る機会がありました。
陰影の振れ幅、独特の安定感、建築内部に流れる静かな時間。
氏の深く、強く、揺るぎない眼差しを間近でみてとれる、
素晴らしき本。
keep smiling!
奥野 崇
新年の清々しい空の色と松山城。
寺院や道後の仕事に携わり
また、世界の各地を訪ねる度に、日本や四国、松山を意識する。
お正月は、改めて地元の歴史を読み込む時間となりました。
変化の時代といわれる昨今。
移り行く万物のなかにあっても、人の喜びや愉しみの根源は、そうは変わっていないのかもしれません。
人と建築。
その関係をより豊かで、あたたかいものに。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
keep smiling!
奥野 崇