月に一度だけ開店する、アポイント制の「喫茶 穀雨」。
事務所のギャラリースペースをしつらえ、
拙いながらも、私たちの美意識と価値観を表現する場所です。
空間と調度品の調律はもちろん、
背景に流れる音楽。
産地から厳選した日本茶とオリジナルの野草茶、
季節と自然を慈しむ菓子と器。
(写真は9月の席のもの:かぼちゃのおしるこ、道明寺、レモングラノーラ、レモンの若葉)
菓子:喫茶穀雨
器:小林耶摩人
すぐそこの畑で、さっき採れた食材を用いて、今の季節を愉しむ。
空間づくりの枠を超えて、一期一会の時間をデザインする。
10月の席のご案内をはじめています。
秋が深まる里山風景の中、お待ちしております。
喫茶 穀雨
奥野崇建築設計事務所
京都祇園、
総合芸術空間「T.T」にて文月の席。
故 髙橋大雅さんの美意識に浸る午後。
奥野 崇
以下、立礼茶室「然美」のHPより転載
さび。
時の移ろいとともに、
うつくしく変化すること。
枯れて風情が出る。古びて趣が出る。
朽ちていく様子と、豊かで華麗な様子の
相反する要素が交わりながら
内面の奥底にひそむ本質が
時間の経過とともに外へと滲み出る。
日本美術の起源である「不完全の美、不均衡の美」
茶碗の名品や名茶室の柱などは、
微妙に仄かに歪んでおり、
その膚はガラス板のように滑らかではなく
「さび」に覆われている。
現在、多くのクライアントから設計のご依頼を頂いており
複数のプロジェクトが進行しております。
(住宅、茶室、医療施設、宿泊施設、寺院、アトリエ、オフィス)
お急ぎでの計画進行をお考えの場合、
ご要望にお応えすることができない恐れがございます。
自分たちの目の届く範囲内で
一邸、一邸しっかりと設計作業をしていきたい、と
少人数で運営している事務所であります。
つきましては、ご相談から設計開始の間までに
少しお待ち頂くようお願いする場合がございます。
誠に勝手ではありますが、
ご理解いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
奥野崇 建築設計事務所
代表 奥野 崇
二十四節気のひとつ、穀雨の頃となりました。
この穀雨とは、"百穀を潤す春に降る雨"という意味の百穀春雨からきています。
この時期の雨は、穀物が健やかに生育するために欠かすことのできない、まさに恵みの雨なのです。
人の営為と自然が調和をなす里山地域で、
暮らすように働くをテーマに、築35年の民家をリノベーションした私たちのオフィス。
多くの歩き遍路さんを見送りながら、移転からはや一年を迎えました。
この度、オフィスに併設したギャラリースペースにて、月一回日曜にだけ開店する、「穀雨」と名付けた喫茶をはじめます。
土地に敬意をはらい、慈しむこと。
それらをしずかに包み込む、空間と時間をしつらえること。
住まいの空間づくりに関わってきた私たちが提案する、お茶と野菓子、季節と自然をゆっくり愉しむところです。
※しばらくは不定期での開店となります。日程は上記SNSのみでお知らせ致します。
※使用する水は、当日の朝汲み上げた湧水です。鉄瓶で沸かすその音も良いものです。時間には余裕をもってお越しくださいませ。
※当面は、日本茶と季節の野菓子のセットのみとなります。
拙いながらも、私たちの美意識と価値観を表現する場所になればなと。
里山の移り行く季節・自然の中、お待ちしております。
奥野 崇
雅楽のなかで、いつも最後に演奏するのが千秋楽という曲です。
やがて、芝居や相撲など興行の最終日をさすようになりました。
「一日千秋の思い」の千秋と同じ千年という意味で
幾久しく寿ぐ、という内容の曲なんだそうです。
一年の終わり。
最後にだからこそ、これからも続く日々に想いを馳せる。
雪の金沢・兼六園からの風景をみながら
途切れることなく続いてきた歳月を感じています。
冬季休暇
12月30日~1月4日
奥野 崇
名古屋から嬉しいお知らせが届きました。
名古屋の家が
最優良賞を受賞したとのこと。
作庭を担当くださったのは、JINEN gardenの江川さん。
地上部分のデザインはもちろんですが
目に見えない土中環境の大切さを教えてくださいました。
その取り組みは、屮 / hidarinoteの庭作りにも繋がっています。
奥野 崇
20日、27日の2日間にて開催致しました
新事務所に併設したギャラリースペース[屮 / hidarinote]のオープニングイベント。
「旅とスケッチ -13カ国を巡る、建築と暮らしの描写- 」
両日ともお天気に恵まれ、気持ちの良い日本晴れ。
遠くは神奈川や千葉、広島からと
2日間で延べ100名をこえる、たくさんの方々がお越し下さいました。
本当に本当に、ありがたいこと。
関係者一同、改めて御礼申し上げます。
旅先での体験がきっかけとなり始まった、この場所づくり。
住まいの空間づくりに携わる私たちが
今何を想い、何を感じ、何をしようとしているのか。
理屈ではなく、実践することで見たかったものとは何なのか。
環境、空間、暮らし方や働き方を通じて
その一片をお伝えすることができたならば、うれしい限りです。
思えば、事務所設立から10年を過ぎました。
たくさんの方々に支えられて今がある。
感謝と同時にその責任をも感じるこの頃です。
日々や季節を慈しみ、
じんわりと染み出るような活動を積み重ねていくのだ、と心に想います。
奥野 崇
六月に事務所機能を移転を済ませ、うんと暑かった夏も過ぎ、
ようやっと落ち着いた日常がやってきております。
この度、新事務所に併設したギャラリーのオープニングイベントとして、
「旅とスケッチ」をテーマに、小さなエキシビションを開催させて頂きます。
気持ちの良い里山風景の中、
皆様のお越しを心からお待ちしております。
新事務所について
ここは人の営為と自然が調和をなす、里山地域。
暮らすように働くをテーマに、築35年の民家をフルリノベーション。
私たちのオフィス[奥野崇 建築設計事務所]とあわせて、
開かれたギャラリースペース[屮 / hidarinote]を整えました。
[屮 / hidarinote]は、不動産ストックのリノベーションと、
これからのライフスタイルを再考・実践していく、
奥野崇 建築設計事務所がはじめる新たなチャンネルです。
旅とスケッチについて
ライフワークである、建築をまなぶ旅。
これまで国内外のいく先々で出会った建築や街、
人々の暮らしをスケッチし続けてきました。
これらは現地にて視察の最中に描き色付けされたもので、
その瞬間を記したそれらは、写真よりも雄弁かもしれません。
徐々にではありますが、旅のある日常を取り戻してきたこの頃。
ギャラリーのオープニングイベントとして、
30冊を越えるスケッチブックに併せ、
写真や各地で集めてきた収集品をならべる小さなエキシビションを開催致します。
奥野崇 建築設計事務所
晩秋の候。
新しい場所に事務所を移して半年が過ぎました。
ようやっと撮影を終え、
徐々にお披露目を兼ねた催しの支度が整ってきました。
当初は初秋の開催を目指していたものの、、、時が経つのはまったく早いものです。
11月の中頃、
築35年の住宅をリノベーションした内覧会と
"旅とスケッチ" を切り口に小さな展覧会をと思案しています。
詳しくは改めてお知らせできればと。。。
奥野 崇