立礼茶室のある家
束石の選定と大工さんとの打ち合わせのため内子へ。
施工は西渕工務店さん。
玄関寄り付きは豆砂利の洗い出し仕上げ、化粧柱は杉の磨き丸太となります。
そこに取り合わせる束石をえらびます。
大きさや色味などをみながら、満足いく選択となりました。
大工さんからの積極的な提案もあり、嬉しい打ち合わせ。
その様子は、カウンターにたつ板前さんのよう。
月末に予定している建方へむけて、墨付けもほぼ終わり刻みが進みます。
続いて、伊予市の親和建材さんにて床柱の選定。
桜の皮付き柱。
どの材とするのか、どの部分を使うのか、向きはどうするのか。
現物をくるくる回しながら確認していきます。
光林寺五重位牌堂
斜面に建つため現地の地盤面や
既存建物の高さをみながらの最終確認を行いました。
いよいよ基礎の掘り方工事がはじまります。
丹原の家
外壁の焼杉板の施工開始。
炭色と木肌の色のコントラストが映えます。
全体のプロポーションを確認。
板種、部分によって板の目地を変えてはりますので、大工さんと最終の打ち合わせ。
多度津の家、の打ち合わせにあわせて、見学。
旧善通寺偕行社へ。
明治36年(1903年)に竣工した建築で、平成13年(2001年)国の重要文化財に指定。
大規模な復元工事の後、現在の姿となりました。
明治における、和と洋の融合が興味深い。
keep smiling!
奥野 崇
昨晩の豪雨の影響もなく
穏やかに地鎮祭を迎えました。
今治市玉川町にある真言宗 光林寺さんにて
五重位牌堂の工事開始となります。
約1300年の歴史を誇る、由緒ある寺院での
位牌堂をつくる、という現代的な課題。
敷地内の伝統的な木造建築物のなか、どうあるべきか。
おおきすぎる課題でした。
寺院施設の一連の再計画における第一歩となるこの建物で取り組むのは
現代の素材を使って、これからの寺院をつくる、ということ。
鉄骨造でつくられる本体に
袴のように約800本の桧の化粧垂木を掛けわたし
ランダムにガラスを嵌め込みます。
訪れた方々が気持ちを静められる、光の回廊をつくる。
その光の色は周囲にある木々によって
一年の中で変化していきます。
山の中にある寺院において、自然の移ろいを感じられるように。
また、袴部分は鉄骨の本体部分を守る役割も担います。
時に強風雨もふきあれる敷地。
鉄骨部分の外壁の止水能力にたよらない、長持ちする建物とするために
部材や屋根葺材の取り替え可能な袴部分は重要です。
想像できないほどの歴史ある寺院を
これからの世代に引き継いでいく。
現代の寺院をつくる。
大きなテーマですが、ひとつひとつ納めていきます。
2017年5月竣工予定。
WORKSへ追加しました。
真言宗光林寺 五重位牌堂
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奥野 崇
北条と居相町にて、二つの地鎮祭。
朝早くは強い雨でしたが徐々に穏やかに。
しとしと、雨の中。
所作のひとつひとつが美しい神主さんで、
思わずみとれてしまうほど。
迷いなく、川の流れのように自然に。
まるでお茶のお手前のよう。
静かで、厳かな、とこしずめのまつりとなりました。
keep smiling!
奥野 崇
丹原の家の現場打ち合わせ。
階高をおさえた、バランスの良い姿を確認。
外壁には焼杉板と杉板を使用。
割付、出隅入隅のディティール、各目地幅の打ち合わせを終えています。
焼杉の黒と木肌の色の組み合わせ。
貼り上がりが待ち遠しい。
keep smiling!
奥野 崇
立礼茶室のある家の柱材の確認に材木倉庫へ。
今回の茶室の柱には、繊細な表情を出すために杉の面皮柱を使います。
丸太部分の残し寸法について詰めておきたくて、実物のサンプルをみながらの打ち合わせ。
細かい寸法指定をするべく、柱一本ずつ全ての柱を図示することで折り合いがつきました。
一方、会津町の家では玄関の石張り施工中。
鉄平石の乱張りにて仕上げます。
家の雰囲気をみて、通常より少し細い目地での仕事をお願いしました。
外部と繋がりの近しい姿。
最終の調整は続きます。
keep smiling!
奥野 崇
会津町の家、の木製建具の確認に花岡木匠さんへ。
内部のメインの建具には、
少し変わった組子にて設計しております。
技術を要し、手間のかかる仕事ですが
「職人魂に火がつきますね!」の一言。
頼もしく、ありがたい限りです。
すさまじい数の欠き、ほそ加工。
部分の試作品を発見。
現場入りが本当に楽しみです。
keep smiling!
奥野 崇
立礼茶室のある家、
敷地の土止工事も終わり、建築遣り方がはじまりました。
陽の光できらきらひかる葉が美しい。
空の様子も秋めいてきたよう。
そういえば夜の虫の声も変わってきました。
秋の訪れを感じるこの頃。
keep smiling!
奥野 崇