冬の夜空を代表する星座といえば、オリオン座ではないでしょうか。
西洋ではギリシャ神話にでてくる狩人オリオンとして知られていますが
中国では白虎、インドでは鹿、とも見られているそう。
日本においては
外側の4つの明るい星が中ほどの3つの星を取り囲んでいる様子から
「鼓星(つづみぼし)」と呼びました。
星のそれぞれは
左上の赤く光る星ベテルギウスを「平家星」
右下の青白く輝くリゲルを「源氏星」と呼び、
平家の赤旗と、源氏の白旗に見立てたのです。
吐いた息をも白く光らせる冬の夜。
先人たちは、しんと静かな夜空の中に
ほんのかすかな鼓の音を聞いたのかもしれません。
keep smiling!
奥野 崇