宮島の対岸で進めてきた「大野妹背の家」へ。
建築検査機関の完了検査を無事終えました。
思えば、長期に渡る仕事となりました。
建築への造詣が深いご夫婦をはじめ、多くの工事関係者の方々。
松山に竣工建物の視察に来てくださったのも、昨日のことのよう。
たくさんの人の縁に恵まれました。
翌朝、
この地域の暮らしの音で目が覚めます。
舟のモーターの低い振動音、定期的に響く仕掛けを撒く音。
今日で一段落。
神の島の朝焼けを眺めながら、
その美しさに、少し淋しくもなりました。
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奥野 崇
建築の工事は一区切り。
棟梁の手仕事である籐巻の柱も、すっかり馴染んでいます。
内と外の境界部分である窓まわりは、
日射・光量・視線・透け具合を調整できるよう
納まりには心を砕きました。
引き続いては、選定した家具の搬入と、庭の工事となります。
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奥野 崇
来住町の家では、ロクロ抜きの丸柱へ籐巻きが始まっています。
棟梁の大工さんによるもので、
最後の締めにと、文字通り腰を据えて取り組んで下さいました。
籐(ラタン)はこのところよく使う好きな素材で、
多くは椅子や家具などに多く用いられているもの。
固い印象の建築が、どこか柔らかくなるような気がして、
人と建築の距離感がぐっと近しくなります。
木に纏わることだけが大工さんの仕事ではありません。
見えないところに込められた知恵と工夫。
できあがりの姿を、どうぞお楽しみに。
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奥野 崇
現場の工事も小休止。
無事、建築の引き渡しを終えました。
中庭に面する溜まりの空間には、造り付けのベンチソファを用意。
ほどよく調整された光の分量は、とても心地よくありました。
引き続いては、外まわりを整えます。
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奥野 崇
広島県廿日市市の現場へ。
空間の抑揚がみてとれるように。
あと少し。
整えてゆこう。
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奥野 崇
マンションのワンフロアを全面改修する仕事。
三連休の最終日に撮影。
明から暗のグラデーションを内包する、凛とした空間となりました。
さらっと乾いた、マットな空気感が、写真でも表現できればいいな。
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奥野 崇
引き渡しから一年を経ました、多度津の家/母屋棟へ。
建築も樹木も、少し落ち着いてきたでしょうか。
11月上旬の茶室開きにあわせ、
別棟の茶室棟も含めて、一連の撮影となる予定です。
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奥野 崇
安定しない天気が続いておりましたが、
合間を縫ってようやく棟上げとなりました、来住町の家。
化粧仕事にあわせて、断熱材を先行施工する部分もあり、
述べ四日の作業となりました。
平屋でつくる、終の住処。
耐震性能はもちろん、
この数年は、建物の性能面の向上と合理化にあわせて、
自然と共生する設計にも取り組んできました。
Ua値は0.38。
ゼロエネルギーハウス基準の0.60や、HEAT20 G2グレードの0.46 を超える断熱性能となっています。
安定した室内環境を整えて、
情緒ある移ろいを大切に。
ここなら安心できる、という居場所になりうること。
人と建物の気のおけない信頼関係こそが、住まいの本質なのだろうと思います。
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奥野 崇
ずっと使われたり、続いていたりしているもの。
それらを引き継ぎ、繋げていく仕事。
「どういう態度で接するか」
ヒトやモノやコトに関わる、建築設計の根元のような気がします。
酒蔵の改修
寺院施設の改修と護摩堂の新築
keep smiling!
奥野 崇