イギリスにて、作家のための静かな四阿をつくりたい、と。
ご自身も作家であるBeth Kemptonさんと
執筆活動のために滞在中の京都にて打ち合わせ。
現地の材料で現地の職人とつくろう。
築100年ほどの建物は全然珍しくないようで
古い民家をリノベーションしながら、小さな四阿を配置できたらいいねと、とお話しました。
着地点はまだこれから、楽しみなプロジェクトです。
keep smiling!
奥野 崇
春の訪れを感じる穏やかな日に、福山市の海岸地区、鞆へ伺いました。
国立公園にも指定されている風光明媚なところ。その地形からか、歴史的にも重要な地区でありました。
こじんまりとした湾を囲む港町。
町の一部は建物がそのまま使われており、往時の様子を伺いしれます。
人の暮らしに自動車が入り込んでくるより前の、スケール感が残ってあります。
通りへ各住戸が少しづつはみ出しているようで、たのしい。
建物も必要以上に大きくなくて、身近に感じます。
こういう暖かな情景はいいなあ。
ちょうど、町並みひな祭りの最中だったようで、玄関先に手作りのおひなさま。
重ねてたのしませて頂きました。
keep smiling!
奥野 崇
立春は過ぎても、冷え込む日が続きます。
特に今年は長引いているよう。
澄んだ空気と共に現場は進みます。
福音寺の家
月末の引き渡しに向け、詰めの作業。
造り付けのソファに張り込む、ミナペルホネンの生地も届いたようで、いよいよです。
たくさんのお着物をしまう、桐の引き出しも現場入り。
建具の吊り込みを待ちます。
中野町の古民家改修
年明けに着工しました、古民家改修。
既存の土壁をできる限り残す設計で、概ね解体が終わりました。
家族の思い出が詰まった家を、耐震・断熱・機能を満足できるよう手を入れます。
松山市の耐震改修の補助金を受けての工事となります。
焼杉板の家(東温市川内)
外部の足場が払われ、立ち姿がみえるように。
気温が下がる地域ですので、断熱性能はしっかり高めました。
こちらも月末の引き渡し。おまちかねの薪ストーブの設置はそろそろです。
玄関前では分厚い氷が張っていました。
寒いはずです。
keep smiling!
奥野 崇
観音寺の平口さんと小舞掻きの打ち合わせ。
今日の日にあわせて、原寸のサンプルをつくってくださいました。
お茶室の土壁厚さは約4cmの薄い壁となります。部分的にはもっと薄い。
よって、間渡しも小舞も寸法を絞ります、でも強度は確保する。
大工さんも一緒に、工夫をこめます。
あわせて小舞の製作過程も見学。特に竹割機には、かぶりつきました。
聞くと、徳島の祖谷集落の保存改修にも携わっていらっしゃるそう。
工場のクラック(ひび割れ)を川に見立てての地図!
同行のみんなで興味津々にお話を伺いました。
keep smiling!
奥野 崇
西条の家、本日棟上げを迎えました。
建主さんは現場監督さんも兼ねるため、大忙し。
耐久性と前後の施工手順とを両立しようと、
垂木材を組み合わせた屋根端部の補強仕様もばっちり。
よりよく、と細かい調整もして下さっていたようで、良いスパイラル。
作業は二日間にわたり、明日は一階の化粧垂木の工事。
材木屋さんのご協力のもと、とても綺麗な杉の赤身材が揃いました。
私達は、というと
外部木枠詳細図の提出と打ち合わせを終え、内部木枠詳細図取りまとめ中。
積み重ねていきます。
keep smiling!
奥野 崇
2012年からはじめた個人事務所での活動も、はや7年目。
おこがましいとは知りつつも、
これまでの仕事を小冊子にまとめました。
あわせてホームページも少し改変致しまして、
contact のページから、簡単に資料請求頂けるようになりました。
ご興味あれば、是非ご覧くださいませ。
また、現在ご請求を頂いておりますが
ご住所の入力がなく、また迷惑メールの設定をされているようで
こちらから連絡ができない方もいらっしゃいます。
届かないなあ、と思われましたら
お手数ですが、再度ご入力頂けますと助かります。
最後に、
スケッチの旅を自分なりの言葉でまとめております「notes」。
前回の北欧の旅から少し時間があきましたが、、、
次回分を春頃には完成できるかな、といったところです。
また改めてお知らせできればと思います。
keep smiling!
奥野 崇
香川県多度津町にて、「茶室のある家」が棟上げの日を迎えました。
施工は高松市の高陽建設さん。
1月であることを忘れるような暖かい日差しの下、3日間にわたる建て方、全て晴天。
関係の皆さまと共に、弥栄を祈念し、穏やかに祭事を終えました。
一方、敷地内において別棟での新築となりますお茶室。
地元の材料である庵治石を使った束石、墨出しの様子がみてとれます。
石の上に直接柱がのるため、一本一本ひかりつけての加工。
骨の折れる作業が続きます。
写真奥にみえるところへ、来月中頃の建て方を目指します。
難易度の高い仕事ですが、チームの士気も高い。
頼もしい限り。
keep smiling!
奥野 崇
WORKSにアップしました。
・きぬぼし歯科/今治市衣干町
・朝靄の家/大洲市
・松前の木の事務所/松前町
海外の建築専門サイトで紹介されています。
立礼茶室のある家/arch daily(USA)
真言宗光林寺 位牌堂/arch daily(USA)
柊の家/dezeen(UK)
暖かい終の住処/Dwell(USA)
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
奥野事務所は、本日から仕事はじめ。
事務所前の阿沼美神社にも、
会社関係の方でしょうか、スーツ姿の方々が順番を待っておられます。
さあさあ、新たな一年。
本年も誠実に建築に向き合う所存でございます。
皆様、お導きくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
keep smiling!
奥野 崇
気がつけば12月も末となり、いよいよ2017年が暮れようとしています。
今日で仕事納め、29日〜4日までお休みを頂きます。
この一年は、私たちの事務所として、
節目となるような仕事が竣工し、まさに「つくる」一年であったなあと思えます。
その過程において、たくさんの方々の教えや支えを頂きながら、なんとかやってくることができました。
局面局面での判断ひとつひとつに、随分と思い悩むこともありました。
時にそれは、多くの人の手間と時間を必要とするもの。
何のためにこの判断をするのか。
建築は、もちろん建主さんのものではありますが、施工する方、近隣や町の方々など
多くの人々と共に、長い時間これからも在り続けます。
たとえ個人の所有物であったとしても、ある意味みんなのものでもあります。
いつかみた「建築は、それに関わる人間の人格にも影響しうる」という吉村順三先生の言葉に心を打たれました。
ある個人の欲望を超え、多くの人に良き影響を与え続けるにふさわしい建築のために。
雨や風・湿度に耐え、頑丈で使いやすく、道理にかなっていること。
設計に携わる者として、必要な労力を惜しむことなく、積み重ねること。
それはある種、生きるうえでの自分の哲学を総動員して臨むことかもしれません。
多くの仕事をこなすよりも、
考えつくされた建築のために、自分たちの目の届く範囲でひとつひとつに全力をこめよう。
今年一年ありがとうございました。
皆様、よいお年をお迎えくださいませ。
keep similing!
奥野 崇