西条市氷見にて工事を進めておりました、氷見のパン工房。
地域に根ざし、以前から営まれてきた内容そのままに
まずは、パンとお菓子のお教室を再開されます。
新たな門出を祝し、この度内覧会を行う運びとなりました。
建主さんがご友人に配られた葉書の一文。
「シンプルに暮らすこと、人とつながることができる家」
まさに、今回の建物へ込めた想い。
まあるい天井が印象的な、気持ちのいい空間に仕上がりました。
建主さんの人柄そのままに、ゆったりした催しとなろうかと。
どうぞお気軽にのぞいてみてください。
7月 6日(土)、7日(日)、8日(月) ※弊社スタッフと奥野は7日(日)のみ終日現地にいます
11:00〜15:00
793-0072 愛媛県西条市氷見乙1004-5
駐車場10台分あり
事前予約不要 (ご希望の方は直接現地までいらしてください)
パンとお菓子の教室 Chez C(シェ セ)
設計:奥野崇 建築設計事務所 (奥野 崇、倉本 正子、大塚 佳苗)
施工:株式会社もみじ建築 (乗松 宏吉、椿下 正樹)
造園:株式会社ランドスケープ (礒崎 敏弘)
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奥野 崇
国東半島、両子山の西。
淀みのないラインと、澄み切った立ち姿。
富貴寺 大堂
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奥野 崇
イスラエルを巡る旅の途中。
隣国のヨルダンへも足を伸ばしました。
フライトの途中、機内から。
一面に広がる砂漠。砂煙によって、地面と空の境界線が曖昧に。
赤い大地。
どこまでもどこまでも続く、とにかく広大な砂と岩の景色。
写真真ん中下の黒い影が人のサイズです。
アカバ周辺の町。
山や土の色と、建築の色が近しい。
ペトラ周辺では、ナバティア人によって紀元前から紀元後700年頃まで栄えた遺跡を多く見ました。
岩をくり抜いて建築をつくる。大地と建築が境なく、ひと続きにあります。
時に摂氏50度を超えることもあるんだそう。
気候も風景も色も。世界はいかに多様であることか。
イスラエルに戻り、クライアントと合流し敷地のある町、ゲデラへ。
エルサレムから車で約30分の静かな住宅街。
約1200㎡の敷地に、住宅と庭を整えます。
この日はクライアント宅へ宿泊。
最終日は、約80年前のバウハウス建築が数多く残る、イスラエル第二の都市テルアビブへ。
移民によって大きく膨らんだ街で、
各地からの移民とともに、そのアイデンティティーを確立するかのごとく
様々な新しい建築スタイルが持ち込まれます。
その姿は「白い都市」とも呼ばれ、世界遺産にも指定されています。
市内中心のバウハウスセンターで簡単なレクチャーを受け、ガイドマップを手に見て回ります。
ちょうど休日で、街に住む人々と建築の幸せな関係も。
アート活動も盛んな土地柄で、生活を楽しんでいる様子が伝わってきました。
歴史、宗教、人種、文化、軍事、気候風土、植生、国民性。
様々な背景が複雑に混ざりながら、今のイスラエルはあります。
現地で、見て聞いて触って感じて。
改めてその多様さと複雑さを知る。
ご笑覧ください。
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奥野 崇
高い塩分濃度で人が浮かぶことで知られる、死海。
海抜マイナス400mと世界で最も低い位置にあります。
幻想的な風景。
年間降水量が100mm以下と乾燥した地域にあり、
砂煙によって対岸のヨルダンが霞んで見えます。
そのほとりにあるのは、
ローマ軍におわれたユダヤの民約1000人が約3年半にわたり籠城したマサダ要塞。
約2000年前の逸話と共に、今も遺跡として残っています。
女性2人と子供5人を残し、
ユダヤの尊厳を守るべく、ここで自ら死を選びました。
「マサダは二度と陥落させない」
悲しい記憶と共に、
ユダヤ人のアイデンティティーの象徴でもあるとのこと。
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奥野 崇
母屋である多度津の家の引き渡しから、はや半年。
多度津の茶室、庭工事を含む、全工事の竣工となりました。
初々しい緑。
撒き苔もまだまだこれからといったところ。
後は梅雨入りと、植物の根付きをまちます。
既に生活を始められている母屋棟。
新しい暮らしにも、なれてこられたよう。
多度津の家(母屋棟)
多度津の茶室 (茶室棟)
設計監理:奥野崇建築設計事務所
施工 :株式会社 高陽建設
造園 :寿造園
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奥野 崇
「人との関わり合いを大切にしたい」
打ち合わせでの忘れられないお話し。
設計期間の途中、ご自身が大きな怪我をされ入院、リハビリの日々。
計画自体も中断を余儀なくされましたが、いつも朗らかでいらっしゃいました。
信頼関係とその責任。
設計、工事と、よいチームとほどよい緊張感に恵まれました。
いい空気感でした。
西条市氷見にて、工事を進めておりましたパン工房が無事お引き渡しです。
建築という内部空間の次は、引き続きお庭という外部空間を整えます。
通常、私たちの事務所は完成にあわせた内覧会は行いません。
住まいの設計がほとんどの私たち。
住宅の場合、内覧会の意図が、
そこに住まう建主さんのためではなく、つくり手側の都合にある気がするから。
こちらの工房はパンのお教室がメインでの運営となります。
「お世話になっている生徒さんやご友人にお披露目をしたい」
との建主さんの声には、もちろん、とお答え致しました。
7月の上旬のころ、
一般の方にもひろく見て頂ける内覧会を行う予定。
詳細はまた改めてお知らせ致します。
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奥野 崇
桑原の家、晴れの良き日に地鎮祭。
建主さんの気持ちの良い挨拶が、心に残りました。
ひとつひとつの積み上げを大切にします。
keep smiling!
奥野 崇
「黄金の街、エルサレム」
そう評されることもあるんだそう。
エルサレムとその近郊の建物のほとんどは、エルサレムストーンと呼ばれるピンクベージュの石灰岩でつくられています。近くでとれる豊富な石材資源と、雨の少ない気候が背景にありますが、どこかやさしい雰囲気を纏います。
その色合いが人肌に近いものを感じるからでしょうか。
石は壁だけでなく、道にも使われており、柔らかい性質のため表面が削られ艶がでるほどに。
明るい色に加えて、反射率の高さから街全体が本当に明るい。目が痛くなるくらい。
特に夕方の光は幻想的。
艶のある床面はきらきらと輝き、凪の水面をみるよう。
「これはすごい」と声がでました。
keep smiling!
奥野 崇