エルサレム。
永く、深く、そして複雑な過去と今を抱える街。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地が、小さな旧市街の中で目と鼻の先で犇めき合っています。それぞれのルーツを辿れば近接の理由も理解できますが、ここがいかに特別な場所であったかが伺い知れます。
今回の旅では、特にユダヤ教とキリスト教の聖地を巡りました。(イスラム教の聖地、岩のドームは一部入場規制中)
「嘆きの壁」
かつてユダヤ教の神殿が建っており、ローマ軍に破壊されたのが西暦70年。
そのとき部分的に残ったのが神殿を囲む西側の外壁で、ユダヤ人の聖地となっています。
神と対話する信者達は、石の隙間に紙にかいたメッセージを差し込みます。
独特な格好をした男性は、ユダヤ教の戒律を守り生活をしている、正統派と呼ばれる人々。
「ヴィア・ドロローサと聖墳墓教会」
イエスが処刑まで一歩一歩進んだ足跡を追走するヴィア・ドロローサと、
それのクライマックスの舞台となった地にある聖墳墓教会。
教会の中には十字架をたてたとされる跡や、香油を注がれた石盤、イエスの墓などが今も残っています。
キリスト教においてとても重要な聖地。
歴史や宗教、人種など複雑で難しい問題を内包した街のなかで、
それはそれは、美しい光に出会いました。
keep smiling!
奥野 崇