2018年11月

名護から那覇

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1981年竣工の名護市役所。象設計集団の仕事です。
一見、市役所には見えません。まるで遺跡のよう。
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建築と植物が、言葉の通り一体に。
ほどよく影を落とす、半屋外のパーゴラが雁行して、ずるずる繋がっていく。
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1階は移動の空間。2階は職員の方々の休憩の空間として使われていました。
大きなテーブルがおいてあったり、鉢植えが並んであったり、雑巾が干してあったり。
各課によって使われ方が違って、性格がでているみたいでおもしろかった。
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そうかあ。
市役所ってこういうもの、と思い込みがあったのだなと気付く。
中のレイアウトは使いにくそうなところもあったけど、何しろ半屋外の空間が魅力的。
妙に整いすぎてないところに、
職員の方々の生活感というか、人間味が感じられて、ほっとします。
こういうアットホームな市役所があったっていい。
 
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続いては、沖縄県立博物館・美術館。
琉球地域に残る、グスク(城)をオマージュしています。
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ポーラスな外壁の下には、気持ち良さそうな空間。
時間によって、表情も変化していく。というもの。
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なにしろ展示が良かった。
沖縄の歴史を幅広く、わかりやすく展示してあります。
文化財的なものから、民俗的なところまであって見入ってしまいます。
当時の魚売りのおばちゃんの録音も流されていて、琉球の言葉を聞く。
小気味よい響き。
 
最後に。
美術館の企画展で見た、儀間比呂志さんの版画。
沖縄戦での生々しいエピソードをもとに、たくさんの作品を残されました。
恐くて、悲しくて、痛々しくて。
涙が流れました。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2018.11.16
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