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5月2017

メキシコの旅3 プリエト・ロペス邸

バラガンは建築家でありつつも、宅地分譲を行うデベロッパーでもありました。

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溶岩だらけの荒野を、自身が開発した分譲地内に建つ個人住宅。プリエト・ロペス邸。

何人かのオーナーの所有の間に窓や外壁色の改変工事もあったようですが

現在のオーナーはオリジナルに戻す工事を行い、それがひと段落したとのこと。

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そう大きくないエントランスから

大空間の予感はさせながらも、腰壁によって見通せない。

テイストは違えど、アアルトのマイレア邸に近い感覚を覚えました。

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のびやかな住宅。

小梁が連続して並ぶ天井は、日本の建築ともそう遠くない印象。

塗り込められた梁が、小さな垂れ壁のようで、

空間が重層していることを強調しています。

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詩的なバラガン邸に比べ、全体が明るく陽気な雰囲気。

家族と共に過ごす楽しい気持ちになります。

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天井の高さ、建具枠、家具の大きさなど

全体の寸法が大きめにつくられており

空間サイズの比率にあわせて拡大したよう。

 

空間比率によって見付寸法を調整する手法は

吉田五十八先生の住宅でもみられたことを思い出す。

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キッチンやパントリーにはトップライトが設けられ

スポットライトのように照らします。

薄いピンクのタイルと、濃い赤の食器棚。

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庭には開発当時の溶岩をそのままに、野趣あふれるつくり。

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複数の人々で過ごすことを前提にした明るい住宅。

瞑想的な空間をつくるバラガンの仕事としては、少し意外。

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keep smiling!

奥野 崇

CATEGORY : 建築をまなぶ旅