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5月2017

メキシコの旅1 キンベル美術館

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メキシコ入りする前に、アメリカのテキサス州ダラスにて乗り換え。

ほど近くのフォートワースまで足を伸ばして、

1972年のルイス・カーンの仕事キンベル美術館へ。

 

実はカーンには個人的に思い入れがありまして。

僕が建築を志すきっかけとなった、学生時代の恩師から

当時ルイス・カーンの素晴らしさを聞いておりました。

 

いくつかの本を読み漁りましたが、

なにしろカーンの言いまわしは詩的で難解。

当時の僕には、理解できていたのか、できていなかったのか。。。

時を経て今ようやく体験する機会を得た、といったところです。

 

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建築自体は特に突飛な形状をしているものではなく、

かまぼこ上の屋根が連続するもの。

一見、古典建築のようでもあります。

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頂部にトップライトが設けてあり、

内部側の反射板によって、天井面へ自然光が柔らかく拡散させるのが特徴。

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建築の要所にいくつか計画されている中庭。

そろぞれは決して広くないですが、効果的でとてもきれい。

 

 

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見所がたくさんある建築ですが、

僕はこの建築の特筆すべきは、人の居場所の豊富さ、ではないかと思いました。

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建築の一部には、水盤を目の前にすっと置かれた石のベンチがあります。

先の中庭スペースの周辺もそうですが、

展示される芸術や、それぞれの歴史的背景に、

来訪者が物思いにふけるスペースが点在している。

 

光、という果てしない建築の要素をテーマにしながらも

それを使う人に眼差しが向いているというか。

想いを反芻できる、落ち着きある居場所のつくり込みが行われています。

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各部のスケッチ。

 

 

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ちょうど美術館の展覧会はルイス・カーン特集。

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カーンの使用した手帳や画材の展示はもちろん

ドローイングやスケッチの現物掲示も。

カーンのつくる繊細なイメージとは少し異なりましたが

力強く、生命力にみちたものばかり。

 

 

keep smiling!

奥野 崇

 

 

CATEGORY : 建築をまなぶ旅