松山の家
0か1か。
白か黒か。
そのどちらか、ではなくて
それぞれの間にある階調には、深い可能性があると思う。
見える、見えない。
開く、閉じる。
明るい、暗い。
広い、狭い。
聞こえる、聞こえない。
その間。
季節・時間・建具・簾・スクリーン・目線・植栽・水・・・。
変動するものによって、微細な階調をつくりだす。
多様で豊かな人の居場所を見出すため。
高い耐震性はもちろん、建物の基礎体力ともいえる気密・断熱性能を確保することは当然のこと。
その上で居住エリアにおいては、全館空調によって温度と湿度の調整を行なっている。
撮影:小川 重雄