今治小泉の家。
しんと冷たい空気の中、めでたく地鎮祭の日を迎えました。
地元の神主さん、ゆっくり丁寧に祝詞奏上。
改めて言葉のひとつひとつを確かめ、気が引き締まる思い。
いつもいつも、信頼を寄せてくださいました建主さんご夫婦。
阿吽の呼吸のお二方との打ち合わせは、なんだかふっくらした気持ちになりました。
子育てを終えられ、これからの暮らしを考えた平屋の終の棲家です。
keep smiling!
奥野 崇
広島県廿日市市にて進めております、大野妹背の家。
打ち合わせを重ねてきましたが、暖かい冬の日に無事棟上げとなりました。
化粧仕事が多い現場ですが、コチコチと。
ほぼ平屋の終の住処。
レベル差の解消など、今後の事も考慮しながらも
間延びしない落ち着いた空間をつくろう。
木々にうもれるように佇む姿をおもいます。
keep smiling!
奥野 崇
西条市氷見にて、パン工房をつくっています。
天気に恵まれ、先日棟上げを終えました。
通りに対して、閉じすぎず開きすぎず。
ほどよく囲まれた小庭と室内が繋がるように。
土庇の下にはちょこんと座れるベンチも設けます。
古くからの集落のなかにつくる建築。
黒く仕上げる予定の板壁は、周辺の文脈を引き継いだものです。
keep smiling!
奥野 崇
着々と工事が進みます、ブドウ棚のある家。
主な居室である、
リビングやキッチン、ライブラリーの外には大きなガラスの庇があります。
この下で、建主さんの趣味であるブドウを栽培するという仕掛け。
ブドウの土はコンテナへいれて自動散水装置で管理しますから、
土間へは防水・排水処理を行っており、最後にウッドデッキを施し室内とフラットに繋がります。
もうひとつの工夫は網戸の位置。
ガラス戸は写真左の内外境界へ、ロールアップ網戸は写真右の白い柱へ。
建具と網戸の間に空間があるということ。
つまりブドウ棚の下は、外なんだけれど虫は寄ってこない、
内と外の間のようなスペースになります。
数年、シンガポールで生活されていた建主さん。その時の経験談がヒントになっています。
ゆらゆら揺れるブドウ棚の下、こもれびのなか午睡の時間。
そんなひとときを思いながら設計しました。
keep smiling!
奥野 崇
昨年末に母屋の引き渡しを終えましたが、お茶室の工事は続きます。
海にほど近く潮の香りがする敷地のため、屋根はステンレス鋼板にて。
内部の大工工事も着々と。
今回は裏千家のお茶室。大水屋としています。
障子が打たれるのがたのしみ。
暖かくなる頃には、お披露目となりましょうか。
keep smiling!
奥野 崇
約1年の工期を経て、多度津の家・母屋棟の引き渡しとなりました。
瓦屋根のしっかりした姿で、
座敷と庭の一体化、畳敷の廊下による落ち着き、
和の建築と洋の家具の取り合わせ、雪見障子や経木簾による明るさや見え方の変化をつくる。
最後まで熱心に取り組んでくださった若いチーム。
思い出の多い現場となりました。
引き続いては、茶室棟の工事、造園工事。
お庭は主庭、表庭、茶庭と趣きを変えながらの作庭となります。
茶室棟は来年早々、造園工事は春頃を目処に。
とにもかくにも、ひと段落です。
keep smiling!
奥野 崇
引渡しから二ヶ月を経た、西条の家。
秋空の下、本日撮影を行いました。
撮影開始前の朝の時間。
建物の中から聞こえてくるお子さんの笑い声や、掃除機の音。
工事中、ガランと静かな物だった建物が、
人がはいり、暮らしが始まって、すっかり家族の住まいへと。
気のせいか、
空間も少し表情が和らいで、あたたかくなったよう。
keep similing!
奥野 崇
母屋棟では、大工さんがコチコチと竹を削っておられます。
天井板をとめるイナゴ釘の製作中。つくる現場を実際に見るのは初めての事でした。
板の裏面。ありを切って差し込みます。
板の表面。仕上がりはこうなります。
それはそれは細かい作業。
若い棟梁。頼もしい限り。
一方の茶室棟。
お茶室は、壁の厚さが約40mmと通常の半分以下の薄い土壁となりますので、
その下地である小舞も割物の竹を使って薄くつくります。
廻縁などの取り付けが終われば、
柱との取り合い部分にひげこや暖簾打ちを施します。
原寸図で詰めの打ち合わせを終え、いよいよ追い込み。
老練の棟梁。よりよく、と仕事に誇りを感じます。
母屋棟・茶室棟共に、素晴らしい職方に恵まれました。
佳境を迎えます。
keep smiling!
奥野 崇
引渡しから2ヶ月、中野町の家の撮影へ。
元々は、建主さんのおじいさんの家。
いわゆる古民家改修の仕事です。
古いものと新しいもの。
それぞれの良さを認めて、共存させよう。
設計中、工事中と思い出深い建築。
再会のような気持ち。
keep smiling!
奥野 崇
1年を経た、ピアノ教室のある家。
定期の建物点検を兼ねてお邪魔してきました。
玄関先にはお庭の畑でとれた、野菜たち。
夏野菜ももう終わりで、秋茄子が、、、なんてお話も。
植物と近く暮らすというのは、季節を目にみえる形で知ることにもなります。
庭の芝生も綺麗。
2匹のチワワと暮らされており、駆け回れるようにとシンプルなつくり。
同行した村上工務店の村上さんと、自動散水の勢いにびっくり。
なかなかの豪快さであります。
1年を経た住まい。
建物をとても大切にしてくださっているのが伝わってきて、なんだか嬉しく感じました。
keep smiling!
奥野 崇