現場進捗

住まいへの想い

人はおもったよりも

随分敏感で、繊細な感覚を持っています。

 

陽の傾きによる光量の変化、

肌をなでる微細な風のとおり、

香りや音の強弱やその距離感、

気温・湿度の移り変わり。

 

目に見えるものも、見えないものも。

それらは、分かつことなく居心地や安心感に作用しているのでしょう。

 

まさに日常の舞台となる、住まい。

なるべく穏やかで、

じんわり、滲み出てくるような空間がいいなあ。

 

 

一年を経た、氷見のパン工房にて。

日々の出来事を笑顔でお話しくださいました。

 

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.6.22

佇まい

建築の正面性をあらわすのに"ファサード"という言葉があります。

約2500年前、ヨーロッパ建築史のはじまりである古代ギリシャにおいて、

その概念は生まれたといわれています。

パルテノンを代表とする神殿建築を前に、

人々に対して、その建築が正面からみて強く、全てわかるようにと考えられたものです。

 

僕は現代の住宅においてもなお、

"ファサード"という言葉がしばしば使われることへの違和感を感じていました。

正面、あるいは見えるところだけを体裁よくすれば良いものなのか。。。

 

来月竣工予定、今治の家の足場が取り払われました。

いわゆる裏手の様子ですが、素朴なその姿が気に入っています。

 

 

雨風をしのぎ、無理なく、整然たる佇まいにする事。

 

それだけで、その姿は十分安心に値する。

ひいては、かつての美しい町並みや集落はそうであったのだと思います。

 

 

 

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奥野 崇

 

category : 現場進捗 | posted at 2020.6.14

道中にて

現場へ向かう移動中。

ハッと、そのみなぎる生命力に思わずカメラをとりました。

 

松山と今治のちょうど間、玉川は昔から好きなところです。

毎日、日付がかわっても働いた20代。

山間を抜けた先にある風景が好きで

日曜になると、よくここで絵を描きました。

近所のおばあちゃんと仲良くさせてもらったのも、今はいい思い出。

 

いつかは水の側で暮らしたい、と心に決めています。

 

 

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奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2020.5.26

今治の家、少しずつ

外壁の板張工事は、ほぼ完了。

目板打ちの大和張り、より一層の雨仕舞としました。

 

内部では、家の基礎体力ともいえる断熱・気密工事が進行中。

 

木材による気密シート押えは、

将来にわたる信頼性を担保しながら

外壁面において電気配線ルート確保の役割も担います。

コンセントの設置によって、断熱材が欠けてしまうことを防ぐ工夫です。

 

外皮平均熱貫流率(Ua値) : 0.40 W/㎡・K

静謐な空間をつくるため。

 

数値をひとつのものさしとして、

よき感覚へと導きたい。

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.5.20

工事の終わりに

全ての工程を終え、最終の確認へ。

 

環境、人、建築、庭、家具。

それらを仲良く調和させるということが、

設計なんだろうと思います。

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.3.11

一段落

宮島の対岸で進めてきた「大野妹背の家」へ。

建築検査機関の完了検査を無事終えました。

思えば、長期に渡る仕事となりました。

 

建築への造詣が深いご夫婦をはじめ、多くの工事関係者の方々。

松山に竣工建物の視察に来てくださったのも、昨日のことのよう。

たくさんの人の縁に恵まれました。

 

 

翌朝、

この地域の暮らしの音で目が覚めます。

舟のモーターの低い振動音、定期的に響く仕掛けを撒く音。

 

今日で一段落。

神の島の朝焼けを眺めながら、

その美しさに、少し淋しくもなりました。

 

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.2.19

来住町の家 引き渡し

建築の工事は一区切り。

棟梁の手仕事である籐巻の柱も、すっかり馴染んでいます。

内と外の境界部分である窓まわりは、

日射・光量・視線・透け具合を調整できるよう

納まりには心を砕きました。

引き続いては、選定した家具の搬入と、庭の工事となります。

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.1.31

籐巻き柱

来住町の家では、ロクロ抜きの丸柱へ籐巻きが始まっています。

棟梁の大工さんによるもので、

最後の締めにと、文字通り腰を据えて取り組んで下さいました。

 

籐(ラタン)はこのところよく使う好きな素材で、

多くは椅子や家具などに多く用いられているもの。

 

固い印象の建築が、どこか柔らかくなるような気がして、

人と建築の距離感がぐっと近しくなります。

木に纏わることだけが大工さんの仕事ではありません。

見えないところに込められた知恵と工夫。

 

できあがりの姿を、どうぞお楽しみに。

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.1.16

一年を経て

西条の家に再訪。

変わらぬ風景がありました。

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2019.10.6

今治小泉の家 引き渡し

現場の工事も小休止。

無事、建築の引き渡しを終えました。

 

中庭に面する溜まりの空間には、造り付けのベンチソファを用意。

ほどよく調整された光の分量は、とても心地よくありました。

 

引き続いては、外まわりを整えます。

 

 

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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2019.9.28
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