長野県諏訪市にて計画している物件の打合せにいってきました。
施設のコンセプトづくりからのお手伝いになりそうで、おもしろくなりそうです。
あわせて、松本、長野、軽井沢、東京都内と建物をみて回る事に。
おもしろい建物ばかりで、事前アポイントメントの効果もあり
公開されていないところまで見ることができました。
順にお知らせしていきます。
現在設計中であります 住居 兼 古本屋さんの参考にと、
お施主さんもお気に入りである 高松の「まちのシューレ」さんへいってきました。
やさしい色使いで、店内はやわらかい雰囲気。
ふんわりの中に、カチッと硬いガラスをあわせる手法
濃い色の取り込みかたなどとても参考になりました。
残念ながら店内撮影はNGとのことで、アプローチ部分のみの写真で。
まちのシューレ963 讃岐
犬島をあとにして、向かったのは豊島にある豊島美術館。
設計は西沢立衛氏。建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞された方です。
瀬戸内国際芸術祭の会期中にも訪れたこの美術館は建築関係者だけでなくおすすめです。
当時、これは建築なのか。地形の一部ようだな。と感じた事を鮮明に覚えています。
内藤礼さんのアートワークもすばらしく、建築とアートが一体になったこの美術館。
是非いってみてください。
美術館の脇にポトッとある美術館に似たカフェ棟は撮影が可能なので少しだけ。
なんだここは?という印象は伝わると思います。
ちょっとした小話ですが、
あることでお話しした地元住民の方が
このカフェ棟の型枠模型をお持ちでみせてくださいました。
自由曲線による建物なので、こうしないと造れないんですね。
貴重なものありがとうございました。
昨日は、香川県の犬島・豊島の見学へいってきました。
両島共、2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭の舞台になったところです。
すでに「瀬戸内国際芸術祭2013」の準備もはじまっているとか・・・。
前記の会期中に見れなかった犬島の建築を新たに見学しつつ
豊島美術館を再度みる。というのが今回のツアーの主旨。
高松港から直島経由で延約2時間弱、船にゆられ犬島に到着。
建築家三分一博志氏が建築を担当した 犬島アートプロジェクト「精錬所」
建築家妹島和世氏建築を担当した 「家プロジェクト」のふたつを見ることができます。
「精錬所」の建築は、元々銅の精錬所として利用されていた近代化産業遺産、地形、自然エネルギーを活用することで犬島という環境の絶え間ない自然のサイクルの一部、地球のディティールの一部として変化、成長していく施設として考えられています。既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地熱などの自然エネルギーを利用して環境に負荷を与えず、快適な温熱環境をつくっており、循環型社会を意識したプロジェクトといえるのではないでしょうか。
そんな中でも印象に残ったのは、家プロジェクトにて説明をじてくださったおばあさんの話し。
ボランティアスタッフであろうその方は犬島で生まれ育ったそうで、
小さい頃、精錬所などで実際に遊んでいたからこそ知っている
カラミ煉瓦の蓄熱体としての特性を、三分一さんはうまく使ってくれたと誇らしげに話してくれました。
三分一さんの建築のアイデアはもちろん素晴らしいのですが
地元の材料を使って物理的にそこならではのものをつくるだけでなく
住民が誇りに思うような心理的にも地元に根ざした建築をつくったことに心を打たれました。
当たり前なことかもしれませんが、そのおばあさんの言葉から改めてその大切さを思いました。
私は前事務所勤務時に
道後温泉のいくつかの旅館の設計を担当させて頂きました。
そんな経験もあり、
また道後温泉という全国でも知名度の高い温泉地をかかえる地元の設計者として
旅館の設計に今後もかかわっていきたいと考えています。
そのため、全国に名のとおる旅館・ホテルに実際に宿泊させていただいて
建築・サービス・動線処理などを研究しております。
そんなことで、今回は広島廿日市市にある石亭さんへ。
旅館施設ということで、あまり詳しくはかくことができないので簡単に。
旅館について、まず案内されるラウンジからは、広大な庭園と宮島が一望できる開放的なつくり。
この景色がなによりものもてなしだなあ、と感心させられます。
お部屋は純日本建築の雰囲気。
でもそんななかに、ボーエ・モーエンセンデザインのハイバックチェアが!
すぐさま座ってみて納得。落着くこと。落着くこと。
日本建築にはやっぱり北欧の家具はよく似合いますね。
施設内にはラウンジ含め、大小のライブラリー、別棟のサロンなど
宿泊者の居場所がそこそこに。
開放的なところあり、あなぐらみたいなところあり、隠れ家のようなところあり。
お部屋以外の居場所がたくさん用意されていて
「過ごす」ことを本気で考えてくれている。これはいいなあ。
お風呂についても、
共用の内風呂・露天風呂と、部屋付の内風呂、別棟の時間貸風呂など多彩。
それぞれのデザインも特徴があってすばらしい。
料理は地元の食材をふんだんに使用して
メインは名物のあなごめし。
朝食前には目覚めのオレンジジュースのサービスも。
それぞれにこだわりが感じられる。
帰りがけに亭主とお話することができました。
建築は亭主自らの発案で、地元の設計士と協力でつくってきたと伺い本当に驚きました。
また家具のチョイスも全て亭主のセンスとのこと。
モーエンセン、ウェグナーをはじめ北欧のものを中心にセレクトされておりセンスがいい!
置かれていた書籍もとても興味深いものばかりで実際によまれたもの達であると。
建築、家具、サービス、料理などは不可分なもので
サービスする側、料理人、設計者が協力して一体的に考え、つくっていくべきで
それらがひとつになったときに独自の非日常のもてなしが実現できると痛感させられました。
興味をもたれたかたは是非足を運んでみてくださいませ。
庭園の宿 石亭
http://www.sekitei.to/