「多度津の家」が掲載されている書籍が出版となりました。
ベルリンを拠点とするgestaltenから連絡があったのは4月のこと。
特にヨーロッパでは新型コロナウイルスが猛威を振るっており
書籍化は本当に実現できるのか、と心配したくらい。
gestaltenという出版社のことは
THE TOUCH という書籍を通じて知っていました。
それはKinfolkとNorm Architectsによる美しいイメージブックで、
とあるクライアントにも紹介したほどの完成度。
これは光栄なことと、ふたつ返事でお答えしました。
木の空間を特集した本書。
11月には、ドイツ国外でも発売になるよう。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
keep smiling!
奥野 崇
NHKの"DESIGN TALKS PLUS"という番組にて
「多度津の茶室」がイメージ写真として使用されています。
銀座の森岡書店さんを取り上げる項にて使用したいと、
番組スタッフの方からお声掛け頂きました。
コロナ禍の影響により
日本向けの放送は休止中ですが、海外向けの放送は継続しているとのこと。
下記リンク先からオンデマンドでも視聴可能です。
デンマークの著名なインテリア雑誌のエディター・スタイリストを長年務める、Mette Barfod。
彼女が中心となって、
2019年に創刊されたのが"ARK JOURNAL"です。
テーマは、『私たちの周りの空間、そこに置くオブジェクト、そのオブジェクトの作り手』
その存在を知った時から、気になっていましたとも。
流通量が少なく、国内ではなかなか見つけられなかったのですが
ハンブルクの書店でようやく発見。
約一ヶ月をかけて、はるばる松山までやってきてくれました。
建築、インテリア、デザイン、アートの共振に
スカンジナビアの美意識や価値観を通してフォーカスしていく。
タイポグラフィーも独特の風通しのよさで
誌面の隅々にまで、透きとおった空気感で満ちています。
keep smiling!
奥野 崇
現場へ向かう移動中。
ハッと、そのみなぎる生命力に思わずカメラをとりました。
松山と今治のちょうど間、玉川は昔から好きなところです。
毎日、日付がかわっても働いた20代。
山間を抜けた先にある風景が好きで
日曜になると、よくここで絵を描きました。
近所のおばあちゃんと仲良くさせてもらったのも、今はいい思い出。
いつかは水の側で暮らしたい、と心に決めています。
keep smiling!
奥野 崇
思えばちょうど3年前、メキシコでの思い出。
輪郭のはっきりした光と、
ブーゲンビリアの色彩。
ヨーロッパの荘園をバックボーンに
メキシコの大地に着地した、
ルイス・バラガンの建築をみてまわりました。
"今回のコロナによる経験によって、
人との繋がりを大切に想う気持ちがまして、
以前よりもよりあたたかい世界になってくれたら良いなと思うこの頃です"
旅にかかわる方からのメールの一文。
体験することでしか、
建築は理解できないと思っています。
そこにある風土を下敷きに
それぞれの地域で派生した建築をめぐる旅を、またしましょう。
どうぞ皆様、ご健康に。
keep smiling!
奥野 崇
平素より、弊社ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により不安な日々が続いており、
支えてくださっている方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
現在の状況に際して、
住まいづくりに関わる、私たちのような小規模の集団が何を言えるのか。
このところ、ずっと考えていました。
住まい(建築)とは
地域や社会の記憶の受け皿であり、
風雨や喧騒から人を守る受け皿でもあります。
それは、
地域や社会、家族にとって
ひとつの拠り所となりうる存在だと思っています。
私たちは、多くの家を建てること、が目的ではありません。
次世代に引き継いでいくに値するべく、
蓄積ある地域や社会に謙虚に寄り添いながら、
住まい手の安心できる居場所を
ひとつひとつ丁寧につくること、がそうです。
一方で、
コロナ禍による経済への影響は、
今後あらゆる業種において
本格的に表出してくるものと考えます。
気象や天候など人の力ではコントロールできないものと
密接に暮らしていた時には当たり前だったかもしれない
先を見通せない"怖さ"を直視しているところです。
現在、新たにご相談頂く方々には、
今すぐ計画を進める必要性について
じっくりとお話しをさせて頂いています。
人と会える、という
当たり前の社会基盤すら揺らぐなか、
私たちが仕事を得るためだけに、進めたくない。
駆け引きないやりとりの中で、お互いが納得してやっていきたい。
住まいという存在が
過去と今と未来とを繋ぐためものから、単なる負債へとなってはならない。
強く強く、思います。
気がつけば、もう立夏の頃。
野山は新緑に彩られ、
薫る風には、はや夏の気配が漂いはじめました。
立夏とは、二十四節気において
四季のはじまりとなる"四立"のひとつで、
暦の上では夏のはじまりです。
季節の移ろいを感じながら
ゆっくりじっくりも良いのでは、と思います。
keep smiling!
奥野 崇
特別に身構えなくても、
街の音や、暮らしの音、子供の声と一緒にあっていい。
ふと気付く旋律に、
"あぁ、素敵だなぁ"と思える。
穏やかなミュート・ピアノアルバムです。
好きなものは、
何度も何度もながす癖があります。
聞けば7年振りのソロアルバムとのこと。
もう7年?と思うほど。
色褪せないその楽曲たちは、
今もまだ、僕の暮らしと共にあります。
keep smiling!
奥野 崇
地球のなりたちをおもい、
生命はいかにしていきながらえてきたか。
歴史への興味はますばかり。
身近にいる人も、海の向こうにいる人も。
何がちがうというのでしょう。
人類だけが特別な存在ではなく、
だからこそ助けあう。
気が付けば、うんと陽がながくなっています。
keep smiling!
奥野 崇
安定感ある切妻の大屋根の下。
ここに居ていいと感じられる、
安心できる居場所をつくろう。
無防備でいられるところがある、
というのは人にとって必要なこと。
keep smiling!
奥野 崇