ライフロングラーニングとはいったもので、
いくつになっても学び知ること、深めていくことは愉しいものです。
建築に関係するものはもちろん、それ以外のものもそう。
今年は通常の設計業務と並行して、ふたつの検定修了を目指しています。
ひとつめは、住宅医。
かねてより、既存建物の利活用についてとても関心がありました。
住宅医は、大阪の三澤文子さんを発起人として
既存住宅のリノベーションに纏わる
診断や改修手法、耐震や温熱計算はもちろん
木材腐朽のメカニズムや、福祉領域から見たバリアフリー設計まで、改修工事に特化した知見を学ぶものです。
築後、時を経た建物を知ることは、
新築の設計を行うときにもそれはそれは役に立ちます。
デザインの名のもとに、それらしく取り繕ったものは、
時の流れの中、自然の摂理によってしっかり答えがでてきますから。
ふたつめは、日本茶インストラクター。
茶道に縁があったこともあり、
日本茶全般にはとても興味を持ってきました。
茶の歴史や製法、煎茶の作法まで学習してみようと思っています。
海外の方々と関わることも増えてきたこの頃。
自分のルーツである日本のことを学ぶということは、とても大切なことだと思います。
奥野 崇
静かになった夜のアトリエ。
GENEVAのスピーカーで音楽を流します。
touten 1 / 江﨑文武 (2022年)
ミュートしたアップライトピアノによる即興演奏を、奈良のlistudeで収録したものです。
里山の環境音とよく馴染む、繊細な抑揚表現にやわらかい音色。
時間の背景となるような、控えめな音楽が好きです。
奥野 崇
新春の言祝ぎを謹んで申し上げます。
善きことが穏やかに続く。
そんな日々の訪れを、
心よりお祈り申し上げます。
奥野崇 建築設計事務所
今年もあといく日と
指折りかぞえるほど押し詰まるこの時期を
感慨をこめて「数え日」と呼びます。
気忙しいこの頃にこそ、
一年の出来事を振り返り、感謝の気持ちを胸に。
新たな一年の訪れが、皆様にとって輝かしいものとなりますように。
奥野 崇
年末年始の休業日のお知らせ
12月28日(木)〜1月4日(木)
私たちの仕事や考え方に共感し、
物事に対して誠実な姿勢で、共に取り組んでくれる方を求めています。
業務内容:
1、建築設計監理業務
2、自社による喫茶の運営業務(菓子作り、庭の整備、畑の水遣り)
3、自社による宿泊施設の企画・運営業務(空家や古倉庫のリノベーション)
※効率化の名のもとに現在の建築業界で一般的となっている分業制では、つくる建築の精度が一定を超えることができないため、特に正社員の場合は初回ヒアリングから引き渡しまで一貫して住まいづくりに関わって頂きます。
※建築設計業務のほかに自社による喫茶の運営、宿泊施設の企画を行っています。建築は人と共にあります。設計だけがバリバリできる方よりも、日々の暮らしや生活の営みそのものに興味がある方のほうが嬉しくなります。
※愛媛県の空家率は18.2%と、およそ6棟に1棟が空き家という驚くべき状況です。新築でつくる場合には、しっかりと丁寧につくりこむこと。既存ストック(中古住宅など)を活用する場合は適切なリノベーションをして、建物をロングライフ化していくことが大切と考えています。私たちは、地域の空き家の利活用に積極的に関わっていく姿勢です。
※海外にルーツを持つクライアントの仕事も複数行っています。日本的な考え方をベースに、英語対応が可能な方は特に優遇します。
雇用形態:正社員、アルバイト、パート (ブランクのある方歓迎)
※現在共に働いているメンバーには、小学校低学年のお子さんをお持ちの方や、フルタイムでの勤務をリタイヤされた方、近所に住むおばあちゃんなどがいます。状況にあわせた働き方を、相談の上模索していければと思っています。
勤務地:松山市窪野町
勤務時間:09:00~18:00
※上記を基本としますが、状況に応じた働き方を相談の上決定とします。
休日:隔週土曜、日曜、祝日
休暇:慶弔、夏季、年末年始
給与:能力や経験を考慮し、当社規定により決定します。(英語対応が可能な方は、特に優遇します)
賞与:年2回(6月、12月)
昇給:業績に応じて年1回
福利厚生:各種社会保険完備(会社法人)、季節の野菜をお持ち帰り(庭に畑があります)
採用予定人数:1~2名
応募締切:2023年12月22日(金)
応募方法:応募を希望される方は、下記をメールもしくは郵送にてお送りください。
・履歴書(顔写真付)
・職務経歴書またはポートフォリオ
書類選考から面接の上、3ヶ月の試用期間(有給)を経て、採用を決定させて頂きます。
現在、多くのクライアントから設計のご依頼を頂いており
県内外で複数のプロジェクトが進行しております。
(住宅、茶室、医療施設、宿泊施設、寺院、アトリエ、オフィスなど)
お急ぎでの計画進行をお考えの場合、
ご要望にお応えすることができない恐れがございます。
自分たちの目の届く範囲内で
一邸、一邸しっかりと設計作業をしていきたい、と
少人数で運営している事務所であります。
つきましては、ご相談から設計開始の間までに
少しお待ち頂くようお願いする場合がございます。
誠に勝手ではありますが、
ご理解いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
奥野崇 建築設計事務所
代表 奥野 崇
京都祇園、
総合芸術空間「T.T」にて文月の席。
故 髙橋大雅さんの美意識に浸る午後。
奥野 崇
以下、立礼茶室「然美」のHPより転載
さび。
時の移ろいとともに、
うつくしく変化すること。
枯れて風情が出る。古びて趣が出る。
朽ちていく様子と、豊かで華麗な様子の
相反する要素が交わりながら
内面の奥底にひそむ本質が
時間の経過とともに外へと滲み出る。
日本美術の起源である「不完全の美、不均衡の美」
茶碗の名品や名茶室の柱などは、
微妙に仄かに歪んでおり、
その膚はガラス板のように滑らかではなく
「さび」に覆われている。
現在、多くのクライアントから設計のご依頼を頂いており
複数のプロジェクトが進行しております。
(住宅、茶室、医療施設、宿泊施設、寺院、アトリエ、オフィス)
お急ぎでの計画進行をお考えの場合、
ご要望にお応えすることができない恐れがございます。
自分たちの目の届く範囲内で
一邸、一邸しっかりと設計作業をしていきたい、と
少人数で運営している事務所であります。
つきましては、ご相談から設計開始の間までに
少しお待ち頂くようお願いする場合がございます。
誠に勝手ではありますが、
ご理解いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
奥野崇 建築設計事務所
代表 奥野 崇
雅楽のなかで、いつも最後に演奏するのが千秋楽という曲です。
やがて、芝居や相撲など興行の最終日をさすようになりました。
「一日千秋の思い」の千秋と同じ千年という意味で
幾久しく寿ぐ、という内容の曲なんだそうです。
一年の終わり。
最後にだからこそ、これからも続く日々に想いを馳せる。
雪の金沢・兼六園からの風景をみながら
途切れることなく続いてきた歳月を感じています。
冬季休暇
12月30日~1月4日
奥野 崇