最後のメール送信を終え、今年の仕事納めとなりました。
思い返せば、多くの方に出会い、多くの事を学んだ一年。
ああ、この出来事も今年だったのか。と思えるほど、内容あるものとさせて頂きました。
来年は事務所も6期目となるよう。
これも建主さん、工務店さん、職人さん、スタッフのみんな、家族の支えがあってこそ。
ありがたいなあ。
次なる一年の出会いや出来事にわくわくしながら、
年の暮れを家族とゆっくり過ごそうと思います。
皆様、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
keep smiling!
奥野 崇
世界の建築や町を訪ねるスケッチの旅。
よきに学ぶ、実際に空間を体験する。
それらをスケッチすることで、より観察し、構成や寸法を理解し、体に刷り込んでいく。
いつしかその一連作業は、自然な行いとなって今も続いています。
その旅の一連をまとめた、notesの第三作目ができあがりました。
今回は北欧の旅。
日々の暮らしや家族の時間を大切にする北欧の人々。
現地の風土や暮らしぶりを間近にみて感じて、人々が大切にしているものを見つめてみたい。
写真やスケッチ、文章によって旅の一連をまとめています。
数に限りがありますが、
ご興味のある方は下記リンクよりお問い合わせくださいませ。追ってお送りさせて頂きます。
notes vol.3 北欧の旅
keep smiling!
奥野 崇
ピアノ教室のある平屋の家
解体工事もひと段落しました、クリスマスの今日。
よきお天気のもと、無事に地鎮祭を迎えました。
思い返しますと、
建主さんとは昨年の年始からのお付き合いで、はや2年。
敷地の中に水路と農道の地番が残っている。。。という難題の整理に時間が掛かりました。
建主さん、近隣の方々、土地家屋調査士さんのご協力により、着工の運び。
お庭と一体となるようなプランで、共に生活するワンちゃん達が自由に駆けまわれるよう。
また、奥様の営まれるピアノ教室と、生活されるご家族の動線の処理も重要なポイントとなりました。
目下、私達は施工図の作図作業。
使い勝手がよく、シンプルで、気候や雨に逆らうことなく、作り手の手順を考えて。
ミクロとマクロを行き来しながら、構造材、建具、ガラス、板金、枠廻りと原寸図をかきます。
当たり前のことですが、設計は図面をかかないと。
通り沿いに建つ長屋門。
この建物のように永く愛される建築をつくりたい。
keep smiling!
奥野 崇
12月もあっという間に過ぎていき、そわそわしてしまうこの頃。
焦っても、手はひとつ。
ひと手間、ひと手間を積み重ねるよう。
会津町の家
門扉部分からのぞく、アプローチ。
仙波さんの仕事も着々と進みます。
ピアノ教室のある家
既存建物の解体開始です。
ひろびろとした敷地。
道路側に建つ、既存の長屋門の補修も含む工事で、
新しく建てる住まいの一部にピアノ教室を設けます。
年末の地鎮祭にむけて進んでいきます。
多度津の家
基本設計を終えて、年明けからの実施設計開始。
奥様がお茶をされますので
住まいとは別棟で新たにお茶室を設けます。
お茶時にも対応できるようにひと工夫をしてあります。
keep smiling!
奥野 崇
「土間サロンのある家」が、
チルチンびと住宅建築賞 45才以下建築家部門にて
優秀賞を頂きました。
昨年の「五つ庭の平屋の家」に続いての受賞となり、喜びも一入。
地域風土に根ざす木造住宅を評価する本賞において、
このような賞を頂けましたのも
建主さんをはじめ、工事関係者の皆様による、あとひと手間、の積み重ねの賜物です。
本当にありがたい限りです。
今後もひとつひとつ、自分達の思う「本当」を積み重ねていく所存でございます。
皆様、変わらぬご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い致します。
奥野 崇
第5回チルチンびと住宅建築賞
主催:株式会社 風土社
審査委員長:泉 幸甫
審査委員:田中敏溥、大野正博、藤井 章、横内敏人、松本直子、水澤 悟、古泉 丞、植久哲男
土間サロンのある家
設計 : 奥野崇建築設計事務所 奥野 崇
施工 : もみじ建築 乗松 宏吉、窪田 法秀
造園 : 創造園 越智 将人
「和モダンvol.9 木を生かした住まい」 にて
気鋭の建築家として8ページ分、紹介されています。
木造住宅の第一線で活躍される先生方の仕事も多く収録された本誌。
見かけましたら、どうぞ手にとってやってくださいませ。
keep smiling!
奥野 崇
丹原の家。
来週の引き渡しにむけて
建築工事の最終確認と、年明けから始まる植栽工事の打ち合わせ。
若い夫婦のための、石鎚山系を望む家。
あいにくの天気でしたが、その連なりが垣間見えました。
keep smiling!
奥野 崇
週末は、創造園の越智さんのつくられたお庭を見学させて頂きました。
越智さんとは、
土間サロンのある家の庭をつくって頂いたり、先の韓国の古建築視察にも同行してもらっていたりと
多くの刺激を頂いています。
見学したお庭はもちろん素晴らしく、ご紹介したいところですが、個人邸のため写真の公開は控えます。
縁台にて。
馴染みのいい色だなあと思っていたら、なんと越智さんの奥様が染めこまれたものだとか。
柿渋や藍、ソヨゴの葉など。
柿渋紙は時に使いますが、こういった布もいい。
建築との取り合わせもよさそうで、頭においておきたいところ。
変わって、光林寺さん。
秋空と紅葉。
鮮やかで躍動感に満ちる。
keep smiling!
奥野 崇
建築の実施設計を終え
敷地の整理手続きに随分と時間がかかりましたが、いよいよの着工。
ピアノ教室のある平屋の家。
文字通り、住まいとピアノ教室を併設したかたちで
伝統的な長屋門の改修工事も同時に行います。
施工は、寺社建築もつくっておられる村上工務店さん。
それはそれは素晴らしい仕事をしておられます。
作業場に伺いますと、軸組模型がおかれてありました。
なんとも頼もしい限り。
さあさあ、はじまります。
keep smiling!
奥野 崇
四国建築賞の授賞式にて
審査委員である徳島の田處先生からの一言。
「生田勉という建築家を知っていますか?」
土間サロンのある家、をみて、
生田勉氏のことが頭に浮かんだとのこと。作風が似ている、と。
私の勉強不足で存じ上げなかったのですが、どうしても気になり探しました。
古書にて発見。
1972年、三一書房発行の作品集。
紹介文、Wikipediaより転用
生田 勉(いくた つとむ、1912年2月20日 - 1980年8月4日)は、日本の建築家、建築学者。東京大学名誉教授。
北海道小樽市生まれ。第一高等学校から、1939年東京帝国大学工学部建築学科卒。一高同期に立原道造、大学の一期上に丹下健三・浜口隆一がいる。特に立原とは深く交わった。
また、ル・コルビュジェの作品・思想に強い影響を受けた。逓信省営繕課勤務を経て、1944年一高教授。その後東大教養学部助教授となり、1961年教授、1972年定年退官。
木造の温かみを生かした住宅・山荘作品に独自の境地を開いた。
特に1956年竣工の栗の木のある家については
切妻の大屋根や、1間半グリッドによる幅広の引き戸など、僭越ながら親近感を感じてしまいます。
60年前の仕事ながら、その古びない姿に感動。
木造の住まい、に情熱を注がれた偉大な先人の仕事に
勝手ながら勇気を頂いたような気がしました。
keep smiling!
奥野 崇