宮島の対岸で進めてきた「大野妹背の家」へ。
建築検査機関の完了検査を無事終えました。
思えば、長期に渡る仕事となりました。
建築への造詣が深いご夫婦をはじめ、多くの工事関係者の方々。
松山に竣工建物の視察に来てくださったのも、昨日のことのよう。
たくさんの人の縁に恵まれました。
翌朝、
この地域の暮らしの音で目が覚めます。
舟のモーターの低い振動音、定期的に響く仕掛けを撒く音。
今日で一段落。
神の島の朝焼けを眺めながら、
その美しさに、少し淋しくもなりました。
keep smiling!
奥野 崇
今年から手帳を変えました。
いわずもがな知られる「ほぼ日手帳」へ。
糸井重里さん率いるほぼ日が手掛けるものです。
新たな年になり、はや一ヶ月と少し。
ようやくうまく付き合えるようになってきたところ。
新たな習慣ができました。
それは、毎日を記すこと。
この手帳には月間、週間とあわせて一日単位のページがあります。
方眼だけが用意されていて、あとは自由。
365日ありますから、結構なボリュームです。
何も使わないのはもったいない気がして
僕は日記のように日々のことを書きとめています。
そこに、ひとつだけのルールをつくりました。
「今日は〜」から始めないこと。
出来事の記録ではなく、そのときの自分の目線を言葉にしよう。
かつての手帳は、「これから」のためだけにありました。
新たな習慣によって、「いま」を記すようになり、
その積み重ねは、「これまで」であるとも言えます。
手帳が変わる。
そのことをきっかけに、習慣ができて、日々が少しづつ変わっていくのだろう。
じわじわ少しづつ、というのが肝。
keep smiling!
奥野 崇
氷見のパン工房へ、半年ぶりに再訪。
まあるい衝立に鉄錆が満遍なく行き渡り、
当初思い描いた姿にようやく落ち着きました。
素地であること。
あるがまま変化すること。
惹かれます。
keep similing!
奥野 崇
建築の工事は一区切り。
棟梁の手仕事である籐巻の柱も、すっかり馴染んでいます。
内と外の境界部分である窓まわりは、
日射・光量・視線・透け具合を調整できるよう
納まりには心を砕きました。
引き続いては、選定した家具の搬入と、庭の工事となります。
keep smiling!
奥野 崇
雨の早朝から内宮へ。
地球の息吹と、自然の循環。
その大いなる流れと共に、人の営為はありました。
keep smiling!
奥野 崇
下記のウェブサイトにて最近の仕事が紹介されています。
Arch Daily (English)
見学館(台湾)
designboom (English)
讃岐緑想、というそう。
堀部安嗣さんと、菅組さんとの仕事を拝見する。
全体から細部にわたる完成度の高さに魅了されます。
建物は、写真スポットとして知られる、父母ヶ浜のすぐほとりにあります。
聞けば2,3年前までは特に立ち寄る人もいなかったとのこと。
いまや、一日で約4000人が訪れる場所となったきっかけは、
市の職員の方がアップした地元を紹介する一枚だった、と聞くと驚き。
息を呑む、とはこのこと。
途中立ち寄った暮らしの森さんのおすすめ、高屋神社。
荘内半島から四国中央市まで、瀬戸内海を一望できます。
屹立する四国山脈と靄がかる瀬戸内海の関係は、
太古からの歴史を感じずにはいられません。
暮らしの森さんにある、お料理教室。
多くの人影が見えて、なんだか幸せそう。
どこにでもあるような倉庫を改修して、人が集まる場所へと変えています。
改めて感じるのは、
「つくる」から「見つける」への価値の変遷。
自らの足元にあるものを見つめ直し、すくいあげ、まもり、育む。
領域を限定せず、開かれた感覚をもって、
人の居場所を整えることに取り組んでいきたい。
keep smiling!
奥野 崇
来住町の家では、ロクロ抜きの丸柱へ籐巻きが始まっています。
棟梁の大工さんによるもので、
最後の締めにと、文字通り腰を据えて取り組んで下さいました。
籐(ラタン)はこのところよく使う好きな素材で、
多くは椅子や家具などに多く用いられているもの。
固い印象の建築が、どこか柔らかくなるような気がして、
人と建築の距離感がぐっと近しくなります。
木に纏わることだけが大工さんの仕事ではありません。
見えないところに込められた知恵と工夫。
できあがりの姿を、どうぞお楽しみに。
keep smiling!
奥野 崇
しんと冷たい空気のなか、
今治市にて二つの住まいの地鎮祭。
高橋の家
玉川の家
冬って静かな季節です。
keep smiling!
奥野 崇
休暇の最後にみました。
お茶を通じて、ゆっくりゆっくりと変わっていく主人公を描きます。
「なんでもない毎日の繰り返しこそ、素晴らしいのかもねえ」
とは、お茶の先生役の樹木希林さんの言葉。
季節や天気、匂いや音など。
日々の小さな気付きを、愛おしくおもえる。
あたたかい映画です。
keep smiling!
奥野 崇