来たる棟上にむけて、来住町の家の材料検査へ。
見え掛かりとなる化粧垂木の色味・目合い・節の出具合を見ながら
どこにどの材料を使うかを決める番付を行いました。
一口に木材と言っても、樹種・等級・乾燥方法・鉋の当て方といろいろあるものです。
今回は、工事契約前からにわかに準備を進めていたもので、より良い材料が揃いました。
大工さんが木材を大切に扱うその様子は、
まるで、鮨職人がネタを扱う姿に思えてきます。
keep smiling!
奥野 崇
マンションのワンフロアを全面改修する。
事務所から徒歩3分と、過去最も近い現場となりました。
改修の仕事は、変えられない既存部分を前提としてなされます。
新築に比べると一見不自由なようにも思えますが、
新たなデザインを見出すいい機会なのかもしれません。
残り一ヶ月の工期。
可能な限り、整えていきます。
keep smiling!
奥野 崇
いい催しとなりました。
本当に本当に、
たくさんの方々がお越し下さいました。
三日間、大人の方で145名。
驚きです。
少しの葉書とこのブログのみの告知。
これも建主さんのお人柄の賜物に違いなく。
僕は日曜のみの参加でしたが、
遠くは香川から、また懐かしい再会もあり。
建主さんと、お手伝いに参加された妹さんと、三人。
会の終了後は、疲労感と共に、心地よい爽快感で満たされました。
お声かけ頂いたのに十分なご挨拶もできず、十分なご説明もできず。
多分に失礼があったことお許しくださいませ。
遠くまで足を運んでくださり、感謝でいっぱいです。
はなはだ簡単ではありますが、御礼の代わりとさせて頂ければと思います。
氷見のパン工房
パンとお菓子の教室 Chez C(シェ セ)
793-0072 愛媛県西条市氷見乙1004-5
keep smiling!
奥野 崇
週末は、しとしと雨の中引き渡し。
土壁が湿り気を帯びて、いい雰囲気。
ところ変わって、
久しぶりの再訪、多度津の家へ。
簾をはめこんだ夏障子への入れ替えが済み、
夏を迎える準備も整いました。
なんとも涼しげ。光の分量も心地よく。
keep smiling!
奥野 崇
西条市氷見にて工事を進めておりました、氷見のパン工房。
地域に根ざし、以前から営まれてきた内容そのままに
まずは、パンとお菓子のお教室を再開されます。
新たな門出を祝し、この度内覧会を行う運びとなりました。
建主さんがご友人に配られた葉書の一文。
「シンプルに暮らすこと、人とつながることができる家」
まさに、今回の建物へ込めた想い。
まあるい天井が印象的な、気持ちのいい空間に仕上がりました。
建主さんの人柄そのままに、ゆったりした催しとなろうかと。
どうぞお気軽にのぞいてみてください。
7月 6日(土)、7日(日)、8日(月) ※弊社スタッフと奥野は7日(日)のみ終日現地にいます
11:00〜15:00
793-0072 愛媛県西条市氷見乙1004-5
駐車場10台分あり
事前予約不要 (ご希望の方は直接現地までいらしてください)
パンとお菓子の教室 Chez C(シェ セ)
設計:奥野崇 建築設計事務所 (奥野 崇、倉本 正子、大塚 佳苗)
施工:株式会社もみじ建築 (乗松 宏吉、椿下 正樹)
造園:株式会社ランドスケープ (礒崎 敏弘)
keep smiling!
奥野 崇
国東半島、両子山の西。
淀みのないラインと、澄み切った立ち姿。
富貴寺 大堂
keep smiling!
奥野 崇
イスラエルを巡る旅の途中。
隣国のヨルダンへも足を伸ばしました。
フライトの途中、機内から。
一面に広がる砂漠。砂煙によって、地面と空の境界線が曖昧に。
赤い大地。
どこまでもどこまでも続く、とにかく広大な砂と岩の景色。
写真真ん中下の黒い影が人のサイズです。
アカバ周辺の町。
山や土の色と、建築の色が近しい。
ペトラ周辺では、ナバティア人によって紀元前から紀元後700年頃まで栄えた遺跡を多く見ました。
岩をくり抜いて建築をつくる。大地と建築が境なく、ひと続きにあります。
時に摂氏50度を超えることもあるんだそう。
気候も風景も色も。世界はいかに多様であることか。
イスラエルに戻り、クライアントと合流し敷地のある町、ゲデラへ。
エルサレムから車で約30分の静かな住宅街。
約1200㎡の敷地に、住宅と庭を整えます。
この日はクライアント宅へ宿泊。
最終日は、約80年前のバウハウス建築が数多く残る、イスラエル第二の都市テルアビブへ。
移民によって大きく膨らんだ街で、
各地からの移民とともに、そのアイデンティティーを確立するかのごとく
様々な新しい建築スタイルが持ち込まれます。
その姿は「白い都市」とも呼ばれ、世界遺産にも指定されています。
市内中心のバウハウスセンターで簡単なレクチャーを受け、ガイドマップを手に見て回ります。
ちょうど休日で、街に住む人々と建築の幸せな関係も。
アート活動も盛んな土地柄で、生活を楽しんでいる様子が伝わってきました。
歴史、宗教、人種、文化、軍事、気候風土、植生、国民性。
様々な背景が複雑に混ざりながら、今のイスラエルはあります。
現地で、見て聞いて触って感じて。
改めてその多様さと複雑さを知る。
ご笑覧ください。
keep smiling!
奥野 崇
高い塩分濃度で人が浮かぶことで知られる、死海。
海抜マイナス400mと世界で最も低い位置にあります。
幻想的な風景。
年間降水量が100mm以下と乾燥した地域にあり、
砂煙によって対岸のヨルダンが霞んで見えます。
そのほとりにあるのは、
ローマ軍におわれたユダヤの民約1000人が約3年半にわたり籠城したマサダ要塞。
約2000年前の逸話と共に、今も遺跡として残っています。
女性2人と子供5人を残し、
ユダヤの尊厳を守るべく、ここで自ら死を選びました。
「マサダは二度と陥落させない」
悲しい記憶と共に、
ユダヤ人のアイデンティティーの象徴でもあるとのこと。
keep smiling!
奥野 崇
母屋である多度津の家の引き渡しから、はや半年。
多度津の茶室、庭工事を含む、全工事の竣工となりました。
初々しい緑。
撒き苔もまだまだこれからといったところ。
後は梅雨入りと、植物の根付きをまちます。
既に生活を始められている母屋棟。
新しい暮らしにも、なれてこられたよう。
多度津の家(母屋棟)
多度津の茶室 (茶室棟)
設計監理:奥野崇建築設計事務所
施工 :株式会社 高陽建設
造園 :寿造園
keep smiling!
奥野 崇