月末の引渡しに向けて、外周りの工事が始まりました。
建築のことはもちろん、造園のことにも関わります。
きっちり・カクカクしている建築とは異なり
直線がないやわらかなものを扱い
周辺環境も含めた、あらゆる間合いをみるのが造園の仕事。
大まかなところまでは図面で打合せ済ですが
実際にそこに座ってみて、現場で調整を加えていくのが私たちのやり方です。
もうひと踏ん張り。
keep smiling!
奥野 崇
同じ頃に、同じ場所で、同じ景色を。
変わったものと変わらないものを確かめるように。
keep smiling!
奥野 崇
「もみじ」は「揉み出(もみず)」が変化した言葉といわれています。
真水や灰汁に浸して鮮やかな色を揉み出す、紅花染めが由来のもの。
"赤葉"ではなく、"紅葉"という漢字が定着したのも自然な流れだったのかもしれません。
明治期に編纂された国語辞典の大言海には美しい言説があります。
色ハ揉ミテ出スモノ、又、揉ミ出ヅルモノ、
サレバ、露、霜ノタメニ モミイダサルルナリ
露や霜に洗われることによって
葉から鮮やかな紅や黄色が揉み出される、と考えたという語釈です。
古岩屋では、紅葉の終盤とのこと。
ひんやりと澄んだ山の空気。
揉み出された楓の葉色は、純一無雑なものに違いありません。
keep smiling!
奥野 崇
打ち合わせの合間。
美しい光にはっとする。
きよらかで、あたたかい。
松山市内、木のクリニックの現場。
keep smiling!
奥野 崇
「多度津の家」が掲載されている書籍が出版となりました。
ベルリンを拠点とするgestaltenから連絡があったのは4月のこと。
特にヨーロッパでは新型コロナウイルスが猛威を振るっており
書籍化は本当に実現できるのか、と心配したくらい。
gestaltenという出版社のことは
THE TOUCH という書籍を通じて知っていました。
それはKinfolkとNorm Architectsによる美しいイメージブックで、
とあるクライアントにも紹介したほどの完成度。
これは光栄なことと、ふたつ返事でお答えしました。
木の空間を特集した本書。
11月には、ドイツ国外でも発売になるよう。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
keep smiling!
奥野 崇
二十四節気の第十八。
朝晩の冷え込みがさらに増し、北国や里山では霜が降りはじめ、
少しずつ、冬の足音が聴こえはじめる頃。
事務所には素敵な新入りさんを迎えました。
日本のバラの代表的な原種である「ノイバラ」の大枝。
別名「野バラ」とも呼び親しまれています。
もともと有棘の低木類のバラのことを茨(イバラ)と呼んでいて
野生のものであるから、野茨(ノイバラ)となったもの。
10月も終わりに近づけば、実もしっかりと赤くなります。
秋が深まるころの愉しみのひとつ。
keep smiling!
奥野 崇
「秋の日は釣瓶落とし」
釣瓶(つるべ)が井戸にストンと落ちていくように
秋の日は、あっという間に日が沈むことを形容して使われます。
まだ明るいと思っていたのに、もう真っ暗なんてこともしばしば。
暮れの早さに、はっとしてしまう。。。
釣瓶が落ちていく速さには、
まだ心が追いついてないようです。
keep smiling!
奥野 崇
思い返せば、2013年のことだったとは。
事務所を設立して、間も無く。
いつかは、と憧れていたところへ滞在。
偶然にも建築家の中村好文さんにお会いしたのもいい思い出です。
スケッチの旅もここから始まりました。
を追加しました。
玉川の家
長閑な川沿いの景色と共にある住まい。
10月中頃には足場払いの予定です。
馴染みの大工さんと各職方の面々。
互いに積み上げてきたものが熟成し、安心感に満ちています。
高橋の家
外構・植栽工事を終え、最終の確認へ。
自然石で土止めをした法面が
緑で覆われる様子を心待ちにしながら
季節の巡りを楽しむことにいたしましょう。
keep smiling!
奥野 崇