ジェフリーバワの建築を巡る、スリランカの旅。
昨年の視察でみられなかった、いくつかの実作をみることができました。
また、建築と、気候や風土・歴史や現地に暮らす人々との関係を肌で感じるのも重要なポイント。
少しずつ、ですがまとめていこうと思います。
keep smiling!
奥野 崇
修学院といえば離宮。
17世紀中頃、後水尾上皇の指示によって造営されたものです。
当日の見学願いにも、運良く空きがありすべり込めました。
ずっとみてみたかった、修学院離宮。
その壮大さに感動。
全体構成の大胆さはもちろんですが、
部分においては強引なところもあるような。
設計において、ちまちまと悩んでいたことも
これでいいんだ、と力を頂いたようでした。
keep smiling!
奥野 崇
昨日、一昨日は大阪と京都へ。
最初に、池田にあります即庵さんへ。
工事進行中のお茶室の参考にさせて頂くべく、西渕工務店の藤原棟梁と同行。
気がつけば、私は3度目の見学。
担当の飯西さんには、都度お付き合い頂きまして感謝しかありません。
やはり作り手である大工さんの視点は違うなあ、と。
いろいろと私も勉強になりました。
行きましょう、と言ってくださった西渕社長、
段取りしてくださった竹本監督、
忙しい中時間を割いてくださった、藤原棟梁。
ありがとうございます。いい建築にいたしましょう。
続いては、祇園にあります三浦照明さんへ。
和風のすっきりした照明に惹かれて、思わず購入させて頂いた縁。
代表の三浦さんともお会いでき、お話しを伺えました。
同じくお茶室まわりへ使わせて頂きます。
手づくりの現場。ひとつひとつ作ってくださる。
わくわくしてしまい、写真を一枚。
次に、修学院の唐長さんへ。
京唐紙をつくり続けておられる専門店。
建主さんも同行しての打ち合わせとなりました。
伝統文様の数々。
わずかな光に反応する雲母の美しさ。
今のように照明がなく、蝋燭のわずかな灯りを扱う。
先人の美学にふれた気がしました。
keep smiling!
奥野 崇
土壁のことを勉強に、内子の矢野左官さんへ。
重要文化財の改修にも携わっておられる氏。
たくさんの時間を頂きました。ありがたいこと。
表へでると、陽が落ちてすっかり夜に。
昼しかみたことのなかった内子の町並みはしっとり。夜も良かった。
必要以上にてらさないこと。
心地よい暗さでした。
keep smiling!
奥野 崇
丹原の家では、植栽工事が始まりました。
いつもお願いしている仙波農園さんの手により、
前庭、続いて内庭と進んでいきます。
カクレミノ、ソヨゴ、ヤマボウシ、柊、米栂、イロハモミジ、ドウダンツツジ等。
「洋木をできるだけ使わず、日本に自生する樹木の組み合わせによって現代の庭をつくりたい」
とは仙波さんの言葉。
見え方優先で流行りの木をポコポコ植えることなく、
樹木のことを生き物として真っ直ぐに捉え、それぞれが生き存える環境を整える。
自然の摂理に逆らわないこと。
植栽も建築も同じだなあ、と思う。
内部では家具の搬入も終え、新たな暮らしが始まっています。
新調した濃紺のソファ、緩やかなカーブの天井、やさしい卵色の壁、窓辺の緑、暖かい陽の光。
幸せな空気で満ちていました。
keep smiling!
奥野 崇
松山市居相にて、工事中の住まい。
外壁の一面を一文字張りとし、開口を設けます。
異なる素材との取り合いや、開口位置を、現場にて打ち合わせ。
よりよい納まりを見出すために棟梁さん、板金の職人さんと。
ディティールのスケッチとあわせて、
紙を使って折り紙をしながらの打ち合わせとなりました。
意匠性・耐久性ともに納得の納まり。
冬の寒さが耐えられない建主さん。
内部では、断熱・気密施工の注意ポイントの確認を。
四国エアフォームの森田さんにご協力頂きました。
リビングルーム。
やさしい、いい雰囲気。
keep smilig!
奥野 崇
茶室まわりは、原寸図による詳細打ち合わせを終え、材料の加工がはじまります。
磨き丸太、晒竹、葦、網代と繊細な素材の組み合わせ。
並行して、仙波農園の仙波さんと庭の打ち合わせも進みます。
水たまりには、氷。
冷え込みました。
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奥野 崇
堀部安嗣さんの本が届く。
「建築を気持ちで考える 堀部安嗣 TOTO出版」
境界なく混ざりあう色のグラデーション、抽象的な水彩画が印象的な装丁。
影響を受けた建築と、その上での実作の解説の2部構成。
昨年、香川県建築士会での講演会、竹林寺納骨堂・鎌倉山の集会所の見学会と
直接お話を聞け、実作を見る機会がありました。
陰影の振れ幅、独特の安定感、建築内部に流れる静かな時間。
氏の深く、強く、揺るぎない眼差しを間近でみてとれる、
素晴らしき本。
keep smiling!
奥野 崇