あらたな住まいの現地確認に、名古屋へ。
敷地に初めて訪れた時の印象は、大切にしています。
もちろん、季節や時間をかえて何度もみますが、最初のそれはとてもピュアなもの。
背に寺院の森を抱え、前には穏やかな池が。
車通りも少なくて、遊歩道のよう。いいところです。
背山臨水、というと少々大袈裟でしょうか。
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奥野 崇
美を追はない仕事
仕事の後から追って來る美
「いのちの窓」より|河井寛次郎
胸にささる。
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奥野 崇
気が付けば、もう師走を迎えました。
今年竣工した仕事のいくつかです。
ライフワークである、建築をまなぶスケッチの旅。
あらたにまとめました。
なんとも居心地の良さそうな窓辺。
厳選したものだけのシンプルな空間なんだけれど、
リラックスして過ごす様子が目に浮かぶ。
人の気配が残るような居場所をつくりたい。
建築もインテリアも家具も庭も。
境界なんてないと思う。
立ち返る一枚。
メキシコシティ、バラガン邸でみた瞬間。
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奥野 崇
古建築から学ぶことは本当に多い。
建築の存在によって、自然と人との関係がより親密になっている。
当時の人々の方が、
よっぽど敏感で、研ぎ澄まされていたのではないか。と思ってしまう。
岡山後楽園 / 岡山市
旧閑谷学校 / 備前市
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奥野 崇
江戸の天領時代から、近代の工業革命へと。
時間の蓄積をみてまわる。
大原家と浦辺鎮太郎の
地域に根差した活動とその足跡に、ただただ感動。
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奥野 崇
うんと古い物も、少し古い物も、今の物も。
それぞれに敬意を払い、同居しながら、
これからも使い続ける。
時間の積み重なりを感じられるということ。
それは、物事に深度をつくり出す。
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奥野 崇
撮りためた写真を整理しながら、目がとまる。
日建設計・大谷弘明さん、30歳の時の仕事。
驚きの若さ。
構成はシンプルなんだけど、味わい深い、おおらかな建築。
前庭周辺の抑揚のつけ方も、豊かさのひとつ。
keep smiling!
奥野 崇
先の週末は、みんげい蚤の市へ。
西条の愛媛民藝館さんでの催し。
会場の熱気が凄くて、少々押され気味でしたが
素敵な小鹿田焼きのお皿と、竹かごに出会えました。
手摺がない、ただそれだけでこの開放感。
当たり前、ってある意味こわいな、と気付きます。
旧西条藩陣屋跡のお堀。
香川県立ミュージアムで開催中の建築家の自画像展へ。
昨年50万人を超える動員を生んだ、森美術館での建築の日本展をうけて
瀬戸内の建築を見直そうとの気運から企画されたのだそう。
「歴史的に見て、現代・今が正ではなくて、現代・今こそが特殊なのではないか」
シンポジウムでの、松隈洋さんのお話しが胸に残る。
展示も素晴らしいので、お近くへ行かれる際は是非。
12月15日までのようです。
週があけて、京都へ。
古い建物を利用したブリュワリー。
若いスタッフみんなが楽しそうに働いていて、
こちらまで幸せな気分になる。
こうなんだ、という決めつけがなくピリピリしていない。
温度は伝染するのだろう。
鳩居堂さん。
一連施設の再整備中のようでしたが、かつての町とお店の写真を掲げられていた。
この場所で、これまでも、これからも繋げていくのだ、という強い意思を感じます。
虎屋菓寮さん。
建築の端々の納まりが落ち着いていて、とても気品ある空間です。
とらやさん発祥の地とのことで、新しくつくる難しさもあったと思うのだが。。。
すごい、の一言。
内藤廣さんの仕事です。
大徳寺 黄梅院さん。
門をくぐるとまずこの景色。
柔らかく揺れるもみじの葉先と、その影が心地よい。
先に進みながら、
めくるめく体験の豊かさに心惹かれる。
keep smiling!
奥野 崇