打ち合わせの合間。
美しい光にはっとする。
きよらかで、あたたかい。
松山市内、木のクリニックの現場。
keep smiling!
奥野 崇
「多度津の家」が掲載されている書籍が出版となりました。
ベルリンを拠点とするgestaltenから連絡があったのは4月のこと。
特にヨーロッパでは新型コロナウイルスが猛威を振るっており
書籍化は本当に実現できるのか、と心配したくらい。
gestaltenという出版社のことは
THE TOUCH という書籍を通じて知っていました。
それはKinfolkとNorm Architectsによる美しいイメージブックで、
とあるクライアントにも紹介したほどの完成度。
これは光栄なことと、ふたつ返事でお答えしました。
木の空間を特集した本書。
11月には、ドイツ国外でも発売になるよう。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
keep smiling!
奥野 崇
二十四節気の第十八。
朝晩の冷え込みがさらに増し、北国や里山では霜が降りはじめ、
少しずつ、冬の足音が聴こえはじめる頃。
事務所には素敵な新入りさんを迎えました。
日本のバラの代表的な原種である「ノイバラ」の大枝。
別名「野バラ」とも呼び親しまれています。
もともと有棘の低木類のバラのことを茨(イバラ)と呼んでいて
野生のものであるから、野茨(ノイバラ)となったもの。
10月も終わりに近づけば、実もしっかりと赤くなります。
秋が深まるころの愉しみのひとつ。
keep smiling!
奥野 崇
「秋の日は釣瓶落とし」
釣瓶(つるべ)が井戸にストンと落ちていくように
秋の日は、あっという間に日が沈むことを形容して使われます。
まだ明るいと思っていたのに、もう真っ暗なんてこともしばしば。
暮れの早さに、はっとしてしまう。。。
釣瓶が落ちていく速さには、
まだ心が追いついてないようです。
keep smiling!
奥野 崇
思い返せば、2013年のことだったとは。
事務所を設立して、間も無く。
いつかは、と憧れていたところへ滞在。
偶然にも建築家の中村好文さんにお会いしたのもいい思い出です。
スケッチの旅もここから始まりました。
を追加しました。
玉川の家
長閑な川沿いの景色と共にある住まい。
10月中頃には足場払いの予定です。
馴染みの大工さんと各職方の面々。
互いに積み上げてきたものが熟成し、安心感に満ちています。
高橋の家
外構・植栽工事を終え、最終の確認へ。
自然石で土止めをした法面が
緑で覆われる様子を心待ちにしながら
季節の巡りを楽しむことにいたしましょう。
keep smiling!
奥野 崇
この夏をかけた設計が一段落。
総代さんへの実施図面説明を無事終えました。
香川県三野町にある寺院にて
本堂及び周辺の諸堂整備を行います。
寺院という工法上の特殊性もありますし、
何より、世代を越えてそこに在り続けられるように。
あの時の自分と、今の自分とを繋ぐ
「懐かしい」という人にしかない感情はとても大切だと思うのです。
地域、文化、記憶、、、。
あらゆる想いをのせて設計者ができることは
具体的に、丁寧に、図面化することだと考えています。
keep smiling!
奥野 崇
月末の建方へ向けて、化粧材の確認と番付へ。
松山市内で木造のクリニックをつくります。
番付とは、どの木材をどの場所に使うのかを割り振る作業。
木材は工業製品のように均一ではありません。
それぞれが異なる表情を持っていますので
より活きるように皆で思案する。
良質な地のものを使える幸せを感じながら、
木が育った年数をこえてなお
使い続けられる建築をつくらなければ、と改めて思います。
keep smiling!
奥野 崇
茹だるような暑さの日々も、今は懐かしく感じるほど。
随分と過ごしやすくなってきました。
暑さがおさまってくると、
なんだか空気が澄んで、引き締まったように感じます。
秋の気配と共に聴こえてくる物音を、
先人は「秋の声」と呼びました。
それらを「音」としてではなく、
命あるものの「声」として聴いたのです。
静かな朝、穏やかな風、揺れる葉先、赤い夕焼け、夜の虫のささやき。
積み重なる小さな変化とその声に、
心を澄まして向かい合ったのでしょう。
どこかもの寂しい夜の静けさが好きな季節です。
keep smiling!
奥野 崇