2020年6月

住まいへの想い

人はおもったよりも

随分敏感で、繊細な感覚を持っています。

 

陽の傾きによる光量の変化、

肌をなでる微細な風のとおり、

香りや音の強弱やその距離感、

気温・湿度の移り変わり。

 

目に見えるものも、見えないものも。

それらは、分かつことなく居心地や安心感に作用しているのでしょう。

 

まさに日常の舞台となる、住まい。

なるべく穏やかで、

じんわり、滲み出てくるような空間がいいなあ。

 

 

一年を経た、氷見のパン工房にて。

日々の出来事を笑顔でお話しくださいました。

 

 

 

keep smiling!

奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2020.6.22

紫陽花

この季節の代名詞ともいえる、アジサイ。

私たちの事務所でも、小さくて控えめなヤマアジサイが満開をむかえています。

個人的には、ガクアジサイや、ヤマアジサイの可憐な姿に心惹かれます。

ガクアジサイは多くのアジサイの原種のもので、

日本の海岸付近に自生している、別名ハマアジサイ。

一方、ヤマアジサイは山中の沢付近によくみられ、別名サワアジサイとも。

いずれも山野の中ひっそりと咲くその姿に、魅力を感じずにはいられません。

 

アジサイの語源は、はっきりしていないようですが、

歴史を振り返って、その表記の多さに驚かされます。

古くは万葉集で詠まれた「味狭藍」「安治佐為」。

その後も「阿豆佐為」「集真藍」「安知佐井」「七変化」「八仙花」「四葩」などなど。

 

現在、最もよく使われる「紫陽花」という表記は、

平安時代に学者道順が、なんと他の花の漢名と間違えてあててしまったものなんだとか。。。

 

 

どんよりした梅雨曇と、しとしと降る雨の日々。

モノトーンの景色の中、その一隅を色彩豊かに明るくしてくれる姿は、

「紫陽花」という名がぴったり、と改めて思うのは私だけでしょうか。

 

 

 

keep smiling!

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2020.6.18

佇まい

建築の正面性をあらわすのに"ファサード"という言葉があります。

約2500年前、ヨーロッパ建築史のはじまりである古代ギリシャにおいて、

その概念は生まれたといわれています。

パルテノンを代表とする神殿建築を前に、

人々に対して、その建築が正面からみて強く、全てわかるようにと考えられたものです。

 

僕は現代の住宅においてもなお、

"ファサード"という言葉がしばしば使われることへの違和感を感じていました。

正面、あるいは見えるところだけを体裁よくすれば良いものなのか。。。

 

来月竣工予定、今治の家の足場が取り払われました。

いわゆる裏手の様子ですが、素朴なその姿が気に入っています。

 

 

雨風をしのぎ、無理なく、整然たる佇まいにする事。

 

それだけで、その姿は十分安心に値する。

ひいては、かつての美しい町並みや集落はそうであったのだと思います。

 

 

 

keep smiling!

奥野 崇

 

category : 現場進捗 | posted at 2020.6.14

拝み虫

二十四節気での芒種の初候、

6月5日から9日頃を、蟷螂(かまきり)が生まれる時期として

蟷螂生(かまきりしょうず)と呼ばれます。

自然の中へ、と足を延ばした週末。

ふと木製ベンチの上に

黒い小さな、ちょうど蟻のような生き物を見つけました。

よく見るとそれは、

成虫と同じ形をした小さな小さな子蟷螂。

 

 

蟷螂(かまきり)といえば、

無謀にも強者へ立ち向かっていくたとえとして

「蟷螂(とうろう)の斧」ということわざがあるほど、日本ではポピュラーな存在。

 

一方で、鎌で獲物を狙う特徴的な姿が、

拝んでいるようにみえるので「拝み虫」という異名を持ちます。

ヨーロッパでもやはり、

その姿に祈りを連想したようで「祈り虫」とも「預言者」とも呼ばれるそう。

おもしろいですね。

 

 

子蟷螂はどうかといえば、、、

エイエイ、としっかりかわいらしく

拝んでいましたとも。

 

 

keep smiling!

奥野 崇

 

category : 季節手帖 | posted at 2020.6.8
2020年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

アーカイブ

ブログ内検索

089-968-2887info@okunotakashi.jpcontact
PAGE TOP
奥野崇建築設計事務所 公式インスタグラム