平素より、弊社ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により不安な日々が続いており、
支えてくださっている方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
現在の状況に際して、
住まいづくりに関わる、私たちのような小規模の集団が何を言えるのか。
このところ、ずっと考えていました。
住まい(建築)とは
地域や社会の記憶の受け皿であり、
風雨や喧騒から人を守る受け皿でもあります。
それは、
地域や社会、家族にとって
ひとつの拠り所となりうる存在だと思っています。
私たちは、多くの家を建てること、が目的ではありません。
次世代に引き継いでいくに値するべく、
蓄積ある地域や社会に謙虚に寄り添いながら、
住まい手の安心できる居場所を
ひとつひとつ丁寧につくること、がそうです。
一方で、
コロナ禍による経済への影響は、
今後あらゆる業種において
本格的に表出してくるものと考えます。
気象や天候など人の力ではコントロールできないものと
密接に暮らしていた時には当たり前だったかもしれない
先を見通せない"怖さ"を直視しているところです。
現在、新たにご相談頂く方々には、
今すぐ計画を進める必要性について
じっくりとお話しをさせて頂いています。
人と会える、という
当たり前の社会基盤すら揺らぐなか、
私たちが仕事を得るためだけに、進めたくない。
駆け引きないやりとりの中で、お互いが納得してやっていきたい。
住まいという存在が
過去と今と未来とを繋ぐためものから、単なる負債へとなってはならない。
強く強く、思います。
気がつけば、もう立夏の頃。
野山は新緑に彩られ、
薫る風には、はや夏の気配が漂いはじめました。
立夏とは、二十四節気において
四季のはじまりとなる"四立"のひとつで、
暦の上では夏のはじまりです。
季節の移ろいを感じながら
ゆっくりじっくりも良いのでは、と思います。
keep smiling!
奥野 崇