現場へ向かう移動中。
ハッと、そのみなぎる生命力に思わずカメラをとりました。
松山と今治のちょうど間、玉川は昔から好きなところです。
毎日、日付がかわっても働いた20代。
山間を抜けた先にある風景が好きで
日曜になると、よくここで絵を描きました。
近所のおばあちゃんと仲良くさせてもらったのも、今はいい思い出。
いつかは水の側で暮らしたい、と心に決めています。
keep smiling!
奥野 崇
外壁の板張工事は、ほぼ完了。
目板打ちの大和張り、より一層の雨仕舞としました。
内部では、家の基礎体力ともいえる断熱・気密工事が進行中。
木材による気密シート押えは、
将来にわたる信頼性を担保しながら
外壁面において電気配線ルート確保の役割も担います。
コンセントの設置によって、断熱材が欠けてしまうことを防ぐ工夫です。
外皮平均熱貫流率(Ua値) : 0.40 W/㎡・K
静謐な空間をつくるため。
数値をひとつのものさしとして、
よき感覚へと導きたい。
keep smiling!
奥野 崇
思えばちょうど3年前、メキシコでの思い出。
輪郭のはっきりした光と、
ブーゲンビリアの色彩。
ヨーロッパの荘園をバックボーンに
メキシコの大地に着地した、
ルイス・バラガンの建築をみてまわりました。
"今回のコロナによる経験によって、
人との繋がりを大切に想う気持ちがまして、
以前よりもよりあたたかい世界になってくれたら良いなと思うこの頃です"
旅にかかわる方からのメールの一文。
体験することでしか、
建築は理解できないと思っています。
そこにある風土を下敷きに
それぞれの地域で派生した建築をめぐる旅を、またしましょう。
どうぞ皆様、ご健康に。
keep smiling!
奥野 崇
平素より、弊社ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により不安な日々が続いており、
支えてくださっている方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
現在の状況に際して、
住まいづくりに関わる、私たちのような小規模の集団が何を言えるのか。
このところ、ずっと考えていました。
住まい(建築)とは
地域や社会の記憶の受け皿であり、
風雨や喧騒から人を守る受け皿でもあります。
それは、
地域や社会、家族にとって
ひとつの拠り所となりうる存在だと思っています。
私たちは、多くの家を建てること、が目的ではありません。
次世代に引き継いでいくに値するべく、
蓄積ある地域や社会に謙虚に寄り添いながら、
住まい手の安心できる居場所を
ひとつひとつ丁寧につくること、がそうです。
一方で、
コロナ禍による経済への影響は、
今後あらゆる業種において
本格的に表出してくるものと考えます。
気象や天候など人の力ではコントロールできないものと
密接に暮らしていた時には当たり前だったかもしれない
先を見通せない"怖さ"を直視しているところです。
現在、新たにご相談頂く方々には、
今すぐ計画を進める必要性について
じっくりとお話しをさせて頂いています。
人と会える、という
当たり前の社会基盤すら揺らぐなか、
私たちが仕事を得るためだけに、進めたくない。
駆け引きないやりとりの中で、お互いが納得してやっていきたい。
住まいという存在が
過去と今と未来とを繋ぐためものから、単なる負債へとなってはならない。
強く強く、思います。
気がつけば、もう立夏の頃。
野山は新緑に彩られ、
薫る風には、はや夏の気配が漂いはじめました。
立夏とは、二十四節気において
四季のはじまりとなる"四立"のひとつで、
暦の上では夏のはじまりです。
季節の移ろいを感じながら
ゆっくりじっくりも良いのでは、と思います。
keep smiling!
奥野 崇