さきの授賞式にあわせて、東京近辺をうろうろと。
乃木坂のギャラリー間で開催中「堀部安嗣展 建築の居場所」へ。
堀部さんの建築は
竹林寺納骨堂 / 高知 、 鎌倉山の集会場 / 神奈川 、 香川での講演会
にて見学や拝聴、お話しさせて頂きました。
心に響く言葉。
「今、建築が人びとのたくさんの希望や欲望を背負っている。
それによって、もともと建築がもっていた基本的な役割と佇まいが失われてきているように感じる。
私は建築が背負う重荷を少しずつ取り除いて、本来のシンプルな姿に戻してあげたい。
堀部 安嗣 2017年」
建築の根源的な意味を見つめ続け、素直に実践し続ける氏。
きっと、建築に感動し、憧れ、渇望し、愛しているのだろう。
徹頭徹尾取り組む姿に、勇気を頂いた気がしました。
続いて、新宿区中井にある林芙美子邸へ。
「放浪記」などで知られる昭和の小説家の自邸です。
設計は山口文象の手によるものですが、建築にあたり林芙美子本人もかなり勉強したよう。
山口による繊細な数寄屋風テイストと、
林による普段使いの民家風テイストが混ざり合う、
こじんまりとした、親しみ深い建築となっています。
派手さはないですが、見るほどに いいなあ と思う住宅。
keep smiling!
奥野 崇