2016年4月

現場進捗

変換 ~ IMG_8623
会津町の家、週末に無事建て方を終えました。
お餅まきも盛況。
良き日を親しい方や地域の方と迎えられ、建主さんの表情も朗らかでした。
 
変換 ~ IMG_0156のコピー
柊の家。
仕上げ工事へむけて、大工さんの作業が進行。
空間全体が見えはじめ、細かな調整を重ねます。
施工の西渕工務店の監督さん、職人さんの踏ん張りには頭が下がります。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2016.4.27

会津町の家、建て方前調整

IMG_8493
会津町の家、建て方前の最終木材加工確認へ。
外部廻りの木製建具や枠材、はめ込みのガラスなど
原寸図を見ながらの最終調整です。
IMG_8492
土間付の座敷のある家。
住まいの中で、特別な場所として設定されたところ。
古きに学び、矛盾のない空間としたい。
 
 
「お餅まきのお知らせ」
会津町の家は
4月24日(日曜)17時から、建て方にあわせて
お餅まきを行います。
場所は、JR三津浜駅近く、セブンスター三津店の北東すぐのところです。
ご近所の方はどうぞお越しくださいませ。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 現場進捗 | posted at 2016.4.19

陽だまりの心地よさ

8536のコピー
午後の合間に、新緑の余戸の家へお伺いしました。
8507のコピー
コの字型の建物で、中庭を囲む構成。
土間サロンには、気持ちの良い光が。
8516のコピー
断熱ロールスクリーンは、もみじの影を写しとります。
8528のコピー
8520のコピー
流れのある、小庭。
水の音によっても癒されます。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2016.4.16

想いをこめる

IMG_8432
柊の家、外部の木製建具の取り付けがはじまりました。
 
既製品のサッシを取り付けるのもいいですが
木の風合いを生かして
ひとつひとつ、建具職人さんとコチコチとつくっていくこともしばしば。
もちろん、機能性、断熱性については疎かにしないのは当然の取り組みです。
いざ、つくるとなるとひとつひとつ納まりは変わってきますから、綿密な打ち合わせは必須。
IMG_8464
IMG_8466
原寸(実物大)の図面にて一箇所ずつ、枠廻り・建具の取り合いを調整。
最終的な判断は手書き、
それぞれの大きさを検討していくのが私達の事務所やり方です。
IMG_8475
柊の家、建具のみの意匠施工図の束。
それなりの分量となりましたが、質や精度を求めるならばやはりこれくらいは必要です。
 
 
現場がはじまると特に細かく、密度を上げて図面をかくので
備え付けのA3サイズ(420mm×297mm)のコピー機では対応できなくなってきて困っていました。
それでも、A2サイズの出力ができるコピー機は約200万!と高額。
普段から設計図面はA2サイズ(420mm×594mm)ですが、
手間ですが外注にて印刷会社さんにお願いするという矛盾状態が続いていました。
 
手が出ないなあ、と思っていたのですが縁あって、
なんと中古品を格安にて譲って頂けることに!!
IMG_8456
エレベーターにぎりぎりで
やっとこさ上がってきましたが、大きい大きい。
IMG_8458
スタッフとみんなで搬入経路をつくり
IMG_8461
無事、鎮座。
大きい図面が気兼ねなく出力でき、随分と仕事がやりやすくなりました。
 
 
私達設計者にとって図面とは、手紙のようなもの。
意図や工夫、想いを、具体的な素材・寸法、納まりへ変換して現場のつくり手へ届けます。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : お知らせ | posted at 2016.4.14

余戸の家、芽吹き

160413
今年の年始に竣工しました、余戸の家。
春の訪れとともに、若々しい緑がちらほら。
 
「住まい」をつくる上で
建物と緑は不可分なもの、と考えます。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 現場進捗 | posted at 2016.4.13

こと新たに

IMG_8322
松山市内現場にて、たわわに種をつけたたんぽぽを見つけました。
生命の季節。
 
 
IMG_8316
蛇籠が印象的な敷地。
立礼茶室のある家、実施設計を終えました。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2016.4.11

スリランカ、バワ建築の旅7 バワ自邸他

IMG_7810のコピー
雑多なコロンボ市内にある、バワの自邸No.11。
長屋状の住宅を買い足しながら、改修を進め現在の姿に。
念願の見学が叶いました。
変換 ~ 53
 
 
変換 ~ 55
内部は迷路のように複雑で
蟻の巣のように各部屋が玉突き状に続きます。
平面プランが想像できなくなり、まるで迷宮。
図面でここか、と確認。
右のスケッチはバワが愛したロールスロイス。
主なき今もひっそりとガレージに置いてあります。
IMG_7798のコピー
IMG_7786
長屋という立地から、先のルヌガンガのような広大な庭園はありません。
しかしながら、ポツ ポツと点在する小さな光庭には美しい光が。
白く塗りこめられた壁や床は
光をより抽象化し、植物や家具、置物をより顕在化させるよう。
IMG_7799
廊下の突き当たりにある、ラキさんがつくったふくろう。
もはや神々しさまで感じます。
 
 
IMG_7790
IMG_7791
IMG_7831
変換 ~ 52
2階に上がる階段は白い光の洞窟。
そこに熱帯植物のツルに模した鋳鉄の手摺が迎えてくれます。
 
階段、廊下のつくりかたは角のない丸みを帯びたデザインでまとめるのはいくつかの作品で見られましたが、
今回が最も心に残りました。
空想の世界が目の前に現れたよう。
好きなアーティストである、杉戸洋さんの作品を思い出しました。
 
 
IMG_7830のコピー
IMG_7815のコピー
IMG_7846のコピー
変換 ~ 54
IMG_7861のコピー
現在この住宅はホテルとしても利用できるようです。
バワ財団が管理運営を行っているとのこと。
次回は是非宿泊して実測してまわりたいもの。
 
 
もうひとつ、海辺のベントータのまちにあるNo.87と呼ばれる住宅。
IMG_7394
IMG_7336
IMG_7342
広大な庭園をもちます。
 
IMG_7331
変換 ~ 32
変換 ~ 33
外に追い出した、リビングルーム。
 
 
IMG_7346
忘れられないシーン。
寝室におちる、柔らかな光の一片。
変換 ~ 43
 
 
スリランカ、バワの旅の最後に。
王国として深く長い歴史を持ちながらも
かつてはイギリスの植民地という過去を背負い、現在は敬謙な仏教国としてあるスリランカ。
 
バワはスリランカという国が独立し、そのアイデンティティーを確立していく過程の中で活躍した建築家。
自身はヨーロッパで建築を学びながらも、年を重ねるごとにスリランカ固有の建築言語を取り込んでいきます。
スリランカの持つ歴史や、気候風土に根ざした住まい。
それらスリランカらしさ、を謙虚に踏襲しながらも、現代のライフスタイルの中へ溶け込ませていく。
その姿勢に今後、私達が取り組んでいく道筋が見えた気がします。
 
またいつか、もう一度バワの建築をみてみたいと思います。
そのときに、自分の目にどう映るかをたのしみにしながら、
新たに日々の仕事に取り組んでまいります。
 
変換 ~ 17
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.4.10

スリランカ、バワ建築の旅6 ホテル群

IMG_7399
旧トリトンホテル。
手前の水盤、プール、インド洋が繋がります。
インフィニティプールの発明といい、
バワは建築と環境の一体化・連続を図ったのを感じます。
IMG_7421
印象的につくられる階段。
IMG_7964
IMG_7448
連続する中庭空間。内外が曖昧な様子。
IMG_7432
施設内にポツポツとおかれる、ラブチェア。
両側から座ると、お互いに見つめるように角度が調整されています。
ロマンチックで素敵。
IMG_7963
いくつかの客室を見学。バワの後継者といわれるチャンナによるデザイン。
 
 
IMG_7504
続いて、ブルーウォーターホテル。
IMG_7515
開口上には簾のようなものが。
写真では分かりにくいですが、景色はかなり透過してみえます。
IMG_7561
客室内は柔らかい印象。
訪れたホテルはどこもそうでしたが、天井が高い。
日本の住宅において
このところ低く、重心を抑えた設計をよくみますが、個人的にはこういう開放的なところも欲しい。
こもるところと、伸びやかなところ。自分にとってのキーワードになりつつあります。
IMG_7966
ベッドヘッドが入り口側の珍しいレイアウト。
シャワールーム内からも海が望めるようになっています。
 
 
 
IMG_7676
最後はライトハウスホテル。
バワは生前、このテラス席で沈む夕日を眺めたそう。
IMG_7752
IMG_7697
アーシーな色の塗りわけがみられます。
その地方の土の色や、植物の色は
まち並みや建物の色彩に大きな影響を与えます。
大事にしたいところ。
IMG_7705
IMG_7759
壮大な環境に開くだけでなく、小さな単位の親密な空間を散りばめられます。
「そうは言っても、大事だよね」とバワの声が聞こえるよう。
いろんな場面や居場所をつくることの嬉しさ。
IMG_7975
 
 
 
次回は住宅作品についてまとめて、スリランカの旅を締めくくろうと思います。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 
 
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.4.6

スリランカ、バワ建築の旅5 ルヌガンガ

IMG_7114
ジェフリー・バワの生涯をかけた仕事、ルヌガンガ。
1948年に朽ち果てたゴム園を購入し、2003年84歳にて亡くなるまで
週末住宅や大切な客人を招くところとして手を入れ続けた。
その建物群とランドスケープは
「世界で最も美しい庭園」とも称される。
IMG_7196
敷地はベントータ川を引き込んだ淀みのようなデダワ湖のほとりにある。
ちなみにシンハラ語で、ルヌは塩、ガンガは川の意で塩の川ということ。
インド洋にほど近いところにあります。
IMG_7117
巨大な敷地の中に点在する建物は現在ホテルとしても利用されています。
残念ながら泊まることはできませんでしたが、ゆっくりと夕食をとることができました。
IMG_7193
IMG_7178
建物のひとつ、シナモンヒルハウス。
建築と庭園が一体となった、アウトドアリビング。
その天井の高さからか、もはや屋根の存在を感じません。
IMG_7183
変換 ~ 29
シャワールームの中には木が!(写真には写ってないですが、手前に木が植わってます)
手塚さんのつくられた、ふじ幼稚園を連想。
訪れたことがあると聞いたことがあるので、参考にされたのか、そうでないのか。
IMG_7154
IMG_7142
IMG_7954
敷地内の階段のデザインは独特で印象的。
IMG_3107
IMG_3108
先に訪れた世界遺産、シギリヤの引用か。
 
IMG_7956
夕暮れにかいたスケッチ。
柔らかいカーブを描く縁石が、眼下に拡がるデダワ湖のアウトラインに重なる。
 
なんと、大地から発想したと知る。
建築と庭園、大地が一体となった楽園。
その感動から、しばらく動けませんでした。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.4.4
2016年4月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

アーカイブ

ブログ内検索

089-968-2887info@okunotakashi.jpcontact
PAGE TOP
奥野崇建築設計事務所 公式インスタグラム