季節手帖

令和七年 乙巳

新春の言祝ぎを謹んで申し上げます。

 

善きことが穏やかに続く。

皆さまにとってそのような一年となりますよう

心よりお祈り申し上げます。

 

 

奥野崇 建築設計事務所

category : お知らせ | posted at 2025.1.1

数え日

今年もあといく日と

指折りかぞえるほど押し詰まるこの時期を

感慨をこめて「数え日」と呼びます。

 

一年の出来事を振り返り、感謝の気持ちを胸に。

 

新たな一年の訪れが、皆様にとって輝かしいものとなりますように。

 

 

奥野 崇

 

 

 

年末年始の休業日のお知らせ

12月29日(日)〜1月5日(日)

category : お知らせ | posted at 2024.12.27

忙中有閑

気が付けばもう12月も中頃。

あれもこれもと、なにかと気忙しい時期ですが、

こんなときにこそ大切にしたい言葉があります。

 

「忙中有閑」という言葉は、

忙しい中にこそゆっくりとした時間をつくり、今を見つめようとするものです。

 

過ぎ去るような毎日、年の暮れ。

心を落ち着かせて、目を瞑り、大きくひと呼吸。

そんな一瞬を大切にしたいものです。

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2024.12.13

里山の秋

お彼岸の頃に花をつけるので、彼岸花。

別名で曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。

その呼び名の由来は、サンスクリット語の音写を元にした仏典からなんだそう。

 

窪野町の北谷地区はその群生地があることで知られています。

うんと暑かった夏の影響か

例年より約一週間遅い開花となりました。

 

ご先祖への感謝はもちろん、

自然や植物に対しても慈しみの心をもって接したいものです。

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2024.9.30

半化粧(ハンゲショウ)

「半化粧」の名は、

葉の半分ほどに真っ白な胡粉を塗ったような様子から、そう名付けられたそうです。

 

また、夏至から数えて11日目を半夏生と呼び、

そのころに花を付けることから「半夏生」の異名もあります。

 

いまはちょうど夏至の頃。

今年は少し早い花付きとなりました。

 

梅雨の合間の日差しのもと

気持ちよさそうに、ころころ揺れています。

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2024.6.23

穀雨のころ

二十四節気において、春最後の一気を穀雨と呼びます。

穀雨とは、百穀を潤す雨のこと。

ぐんぐん、ぐんぐん

春の雨はさまざまな植物を育み、その成長を促していきます。

 

窓あけて 見ゆる限りの 春惜しむ (高田蝶衣 1886-1930)

 

行く春、とも表現されるこの頃。

たくさんの植物がその華麗な花を咲かせる中、

惜しまれつつも、たけなわの春は過ぎ去ろうとしています。

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2024.4.19

冬籠り

小寒の頃、冷えた朝になりました。

 

山は冬木立の様相。

あつく生命みなぎる季節があれば、

静かに力を溜めこむ季節もある。

 

この場所で働くようになって

冬籠りの大切さを知りました。

 

植物はもちろん、

自然の一部である人間もそうなのかもしれません。

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2024.1.8

十月の庭の記憶

朝の空気が冷たくなってきました。

 

澄んだ光は、蒸す日々を耐えきった植物たちをやさしく解くよう。

やがてくる冬に向けて、枯れゆく前のささやかな彩りの姿。

ツリバナ

ホトトギス

フジバカマ

アキチョウジ

ミズヒキ

ヤマコウバシ

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2023.11.1

曼殊沙華

お彼岸の頃に花をつけるので、彼岸花。

別名で曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。

その呼び名の由来は、サンスクリット語の音写を元にした仏典からなんだそう。

 

窪野町の北谷地区はその群生地があることで知られています。

例年より、約一週間遅い開花となりました。

 

ご先祖への感謝はもちろん、

自然や植物に対しても慈しみの心をもって接したいものです。

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2023.9.26

短夜 (みじかよ)

枕草子の冒頭にて

"夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ、ほたるおほく飛びちがひたる。

また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。"

と、夏の最もすばらしい時間帯は夜である、と清少納言は綴っています。

 

 

ちょうど今は、一年の中でもっとも日が長く、夜が短いころ。

冬とくらべれば、およそ5時間もの差があります。

 

夏至 (6月21日)

昼の時間:14時間26分 (日の出:04時58分)

夜の時間:09時間24分 (日の入:19時24分)

 

冬至 (12月21日)

昼の時間:09時間54分 (日の出:07時11分)

夜の時間:14時間06分 (日の入:17時05分)

 

 

 

その短さを惜しむ気持ちから、

夏の夜を呼んだのが「短夜(みじかよ)」という季語です。

 

一方で、言葉がうまれた背景には、

明けやすさを恨む、男女の後朝の情もそこに重ねられたのだとか。

たしかに「古今集」や「新古今集」にも、

夏の夜の短さをかこつ歌が多く見られます。

 

 

実時間をさらに短く感じさせるような

互いを想いあう儚い気持ちが

「短夜(みじかよ)」という季語には込められている。

なんと切なく、哀調を帯びた言葉でしょう。

 

 

 

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2023.6.21
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