お彼岸の頃に花をつけるので、彼岸花。
別名で曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。
その呼び名の由来は、サンスクリット語の音写を元にした仏典からなんだそう。
窪野町の北谷地区はその群生地があることで知られています。
うんと暑かった夏の影響か
例年より約一週間遅い開花となりました。
ご先祖への感謝はもちろん、
自然や植物に対しても慈しみの心をもって接したいものです。
奥野 崇
「半化粧」の名は、
葉の半分ほどに真っ白な胡粉を塗ったような様子から、そう名付けられたそうです。
また、夏至から数えて11日目を半夏生と呼び、
そのころに花を付けることから「半夏生」の異名もあります。
いまはちょうど夏至の頃。
今年は少し早い花付きとなりました。
梅雨の合間の日差しのもと
気持ちよさそうに、ころころ揺れています。
奥野 崇
二十四節気において、春最後の一気を穀雨と呼びます。
穀雨とは、百穀を潤す雨のこと。
ぐんぐん、ぐんぐん
春の雨はさまざまな植物を育み、その成長を促していきます。
窓あけて 見ゆる限りの 春惜しむ (高田蝶衣 1886-1930)
行く春、とも表現されるこの頃。
たくさんの植物がその華麗な花を咲かせる中、
惜しまれつつも、たけなわの春は過ぎ去ろうとしています。
奥野 崇
小寒の頃、冷えた朝になりました。
山は冬木立の様相。
あつく生命みなぎる季節があれば、
静かに力を溜めこむ季節もある。
この場所で働くようになって
冬籠りの大切さを知りました。
植物はもちろん、
自然の一部である人間もそうなのかもしれません。
奥野 崇
朝の空気が冷たくなってきました。
澄んだ光は、蒸す日々を耐えきった植物たちをやさしく解くよう。
やがてくる冬に向けて、枯れゆく前のささやかな彩りの姿。
ツリバナ
ホトトギス
フジバカマ
アキチョウジ
ミズヒキ
ヤマコウバシ
奥野 崇
お彼岸の頃に花をつけるので、彼岸花。
別名で曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。
その呼び名の由来は、サンスクリット語の音写を元にした仏典からなんだそう。
窪野町の北谷地区はその群生地があることで知られています。
例年より、約一週間遅い開花となりました。
ご先祖への感謝はもちろん、
自然や植物に対しても慈しみの心をもって接したいものです。
奥野 崇
枕草子の冒頭にて
"夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ、ほたるおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。"
と、夏の最もすばらしい時間帯は夜である、と清少納言は綴っています。
ちょうど今は、一年の中でもっとも日が長く、夜が短いころ。
冬とくらべれば、およそ5時間もの差があります。
夏至 (6月21日)
昼の時間:14時間26分 (日の出:04時58分)
夜の時間:09時間24分 (日の入:19時24分)
冬至 (12月21日)
昼の時間:09時間54分 (日の出:07時11分)
夜の時間:14時間06分 (日の入:17時05分)
その短さを惜しむ気持ちから、
夏の夜を呼んだのが「短夜(みじかよ)」という季語です。
一方で、言葉がうまれた背景には、
明けやすさを恨む、男女の後朝の情もそこに重ねられたのだとか。
たしかに「古今集」や「新古今集」にも、
夏の夜の短さをかこつ歌が多く見られます。
実時間をさらに短く感じさせるような
互いを想いあう儚い気持ちが
「短夜(みじかよ)」という季語には込められている。
なんと切なく、哀調を帯びた言葉でしょう。
奥野 崇
6月16日は、お菓子をいただき厄除と招福を願う
嘉祥(かじょう)という行事がありました。
起源は848年(嘉祥元年)の夏のこと。
時の仁明天皇がご神託を受けられ、
6月16日にお菓子や餅などを神前にお供えされたことが由来なんだそう。
鎌倉、室町時代と嘉祥の日は引き継がれ
江戸時代においては幕府のなかで盛大に執り行われました。
将軍から諸士に下賜するとても重要な儀式で
お菓子は、白木の片木板の上に並べられ
そこには「清浄なもの」という意味が込められています。
梅雨時期の疲れがちな日々に、ほうっと一息。
先人たちの営為に想いを馳せ
甘いお菓子と、渋いめのお茶はいかがでしょう。
奥野 崇
旧暦6月は、木々の葉が青々と生い茂る季節であることから、
水無月に青を加えた、青水無月(あおみなづき)という異名もありました。
梅雨入りした四国地方は、雨の日が続いています。
強すぎるのは困りものですが、雨は鬱陶しいばかりではありません。
葉の上でひかる雨粒。
草花ごとに水の拡がりや、宿る雨粒の輝きも異なり、
それはそれは美しいものです。
瑞々しい青の季節。
雨の日ならではの喜びを見つけて、生活を潤してみるのもいいかもしれません。
奥野 崇
香川・岡山・広島・大三島をめぐる出張から戻って一息。
庭の蛍袋(ホタルブクロ)が咲き始めています。
その名前は、袋のような花の中に、子供たちがホタルをいれて遊んだことが由来なんだとか。
蛍が舞う季節。
事務所の庭先にも数匹が連れ立って遊びにきてくれました。
庭の水辺に居着いてくれればいいのに。。。
奥野 崇