吉田五十八の住宅

住宅はその特性上、
一旦住まいはじめるとなかなか見学することは難しい。
更に名建築家の設計となるとなおさらのこと。
 
とある方からのお話しで吉田五十八さんが設計された住宅が見れる、
とのことで、打合せも絡めていってきました。
吉田五十八さんは明治27年生まれの建築家で
数寄屋建築の近代化に努められ、
荒組の障子や大壁造りの壁体、アルミ材の下地窓や簾など
数々の独自の手法を通じて、因襲化した数寄屋建築を再生させた方。
後に文化勲章を受けたことでも知られます。
 
場所は成城。
いわずも知れた東京の高級住宅街で約560坪のゆとりある敷地に
ゆったりと平屋でかまえています。
変換 ~ CIMG2410
 
変換 ~ IMG_9511のコピー
 
八掛の枠廻りや、鴨居と長押の一体化などにより
線の数を減らした室内はすっきりした印象。
各室の平面サイズに対して、天井高さや材の見付寸法を調整しており
プロポーションへの拘りを感じます。
変換 ~ IMG_9507のコピー
屋根の高さを押さえるために小さな中庭を二つ配置しており
ちょうど風抜きの効果もあり、とても気持ち良い。
風が抜ける建物はやはりいいなあ、と。
変換 ~ CIMG2381のコピー
 
お茶室は残念ながら入れませんでしたが、
座ってみて高さを確認してみる。ちょうどいい高さ寸法で落ち着きます。
お茶室からは眺められませんでしたが、あの開口部からの風景はどんなだろう、と想像するのも愉しいものです。
 
築後48年経過した建物からは、
伝統を引き継ぐ頑なさだけでなく
生活を支える器として、人の営みに寄りそう「優しさ」を感じました。
物としての美しさはもちろんですが
人に寄りそう、柔らかく、優しい建築をつくっていきたい。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2015.4.4

重要なお知らせ

現在、多くの建主様から設計のご依頼を頂いております関係で、
お急ぎの場合、ご要望にお応えすることができない恐れがございます。
 
少人数で運営しておる事務所であり、
一軒ずつしっかりと仕事をしていきたい、と思っております。
 
つきましては、設計開始を少しお待ち頂くようお願いする場合がございます。
誠に勝手ではございますが、何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
 
 
奥野崇   建築設計事務所
代表 奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2015.3.27

家具の重要性

変換 〜 IMG_0394
住まいにおける家具の重要性。
をよくお話しするので、
建主さんには、実際に体験してもらおうと
事務所にこれはいいなあ、というダイニングチェアを並べて打ち合わせを行っています。
 
いろんな種類ものを置いてありますので
こっちは、あっちは、と座りくらべるのも愉しいものです。
体に直接触れる家具。
大切に。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2015.3.8

絵をかく、ということ

変換 〜 IMG_0340のコピー
 
自分で建築を考えるとき、物事を整理するとき、誰かに何かを伝えようとするとき
私はよく絵をかきます。
 
昔から特に絵がうまかったわけではありませんが
自分の頭のなかにあることを取り出すには
絵にする、ことが最もやりやすい。
 
また、
手で紙に直接かく、のもすごく重要。
表現するものが、頭の中とダイレクトに繋がっている感覚になります。
そこはどうもPCの画面や、マウスでは代替できません。
 
もっといい方法がみつかるまでは
紙と鉛筆で考えていこうと思います。
※写真は週末の打ち合わせでつかった室内スケッチ、でした。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : お知らせ | posted at 2015.2.23

最終確認

変換 〜 IMG_0306
 
実際の大きさの1/50の建築模型。
割と大きな住宅のため、平面で50cm角程の大きさに。
 
実施設計も完了し、最終確認用の模型になります。
松山市内にて、来月の着工を目指します。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : お知らせ | posted at 2015.2.16

古建築にならう

変換 〜 CIMG2304のコピー
週末は今一度、古建築をみるべく京都へ。
24,5才のとき、一週間まるまるをかけて京都の建築をみてまわったのが懐かしい気がします。
 
梅原猛さんのゲストルーム、詩仙堂、蓮花寺、大徳寺高桐院の写真。
変換 〜 IMG_9109
変換 〜 CIMG2223 - コピー
変換 〜 IMG_9171
変換 〜 IMG_9178
中と外の連続性、四季の移ろいを愉しむ。
建築と庭園が不可分な日本の建築文化。
京都に限らず、美しい古建築にならう部分は極めて大きい。
変換 〜 IMG_9186
「建築は、利用可能な実用性の芸術なのです」
スウェーデンの建築家、ラルフ・アースキンの言葉を思い出します。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2015.1.28

建築の力

変換 〜 IMG_9737のコピー
ご相談いただいております計画の現地調査でのこと。
なんと、敷地にある建物は明治43年に建てられた、築105年も経過したもの。
 
この老朽化した建物を「残すか」「建て替えるか」の判断材料を集めるための現地調査だったわけですが
立ち会ってくださった、近くに住む建主さんのおばあさまが、
建物のことを色々と教えてくださいました。
当時この建物がいかに立派であったかということ、
おばあさまのお姑さんから棟梁について聞かされていたこと、
変わりゆく町の中でどのようにして残り続けたかということ。
この建築を大切に思う気持ちが伝わってきました。
 
「残すか」「建て替えるか」の結論は
今後、耐震面・性能面・現代の生活との擦り合わせ・経済面など
多方面からの検討が必要で、慎重に冷静に進めていく必要があります。
 
ただ、おばあさまのお話を伺って改めて思うのは
建築の力と、それに関わる身としての責任。
100年を超えて尚、愛される対象になりうる存在であるということ。
今新たにつくられる建築も、全ていつかは古いものになっていきます。
時代やライフスタイルは変わっていけども、変わらないのは建築は常に人と共にあるということ。
 
目先の便利さや機能性という言葉の先にある、
建築と人との幸せな関係を築くことを目標に、やっていこうと思います。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2015.1.17

椅子の愉しみ

10679803_780098775406594_980002617756654307_o
事務所の打ち合わせ用の椅子に
ウェグナーのCH33が新たに仲間入り。
 
1957年にデザインされたものですが、その姿に古くさい感じは全くしません。
また、非常に軽く動かしやすく、肘も少し掛ける事ができます。
アームが無い分、テーブルにすっきり収める事ができるのもいいところ。
 
体が直接触れる家具は、生活する中でとても大切な存在。
表面的な綺麗さだけでなく、
ライフスタイルにあった丈夫なものをチョイスしたいものです。
私は、住まいを考える中で
建築と同じくらい家具の選択は重要なものと考えています。
そのため、事務所にはそれらの家具を実際に体験・取り扱いできる環境を整えています。
 
product_main
 
次なる仲間入り予定はPPモブラーの68。待ち遠しい!
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : お知らせ | posted at 2015.1.7

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
 
気温の低い、風の強い一日での幕開けとなりました。
毎日を大切に、積み重ねていこうと思います。
 
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2015.1.1

今年の最後

変換 〜 IMG_9008-22
2014年最後のメールの送信を終えました。
 
思えば、あっという間の一年。
おかげさまで特に、新しい出会いの多い年となりました。
来年はその出会いがカタチになっていく年となりそうです。
なんとも楽しみ。
 
年明け早々からは、新しいメンバーも加わります。
事務所の体制ももう少し整えて、学びの蓄積を大切にしていきたいところ。
 
素直に、強く。
 
皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2014.12.31
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

アーカイブ

ブログ内検索

089-968-2887info@okunotakashi.jpcontact
PAGE TOP
奥野崇建築設計事務所 公式インスタグラム