スリランカ、バワ建築の旅1 カンダラマ

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マンゴーのような形をしたスリランカの中央の少し北にあるダンブッラの町。
そこからポツポツと民家が続く、そのまた奥に
バワ特集の表紙を飾ってきたカンダラマホテルはあります。
その姿は、熱帯のうごめく緑に取り込まれるよう。
建物と自然との境界線はなくまさに一体といったところか。
バワ本人は、50年後には野生動物の住処になればよい。と力説したとのこと。
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周辺の緑のなかを空中散歩するかのような客室廊下部分。
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レストランも自然と一体にあるように。
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フチのないインフィニティプールはバワの発明と言われています。
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いつか誌面でみた、岩が剥き出しのエントランス部分。
集光の強い光が陰影を際立たせます。
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外の力強い自然に対しての配慮か、客室内部はいたってシンプル。
ファブリックの使い方、照明のディティールなどバワらしさ、が垣間みえます。
 
 
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建物と自然が一体となったヴィジュアルがあまりに印象的だが、
体験してみて思ったのは、あちらこちらに居場所をつくるバワの巧さ。
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客室を片廊下型の廊下で接続しているため
その廊下部分は単なる移動スペースとして単調になりがち。
バワは客室を一定数のユニットにわけてその隙間部分に
湖が見えるスペースや、岩肌を望むスペースなどそこそこに落ち着いたたまりをつくる。
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自然を愉しむ処をいくつも用意してあって、
次は何、とわくわくする。飽きさせない。
うろうろ、うろうろしてしまいました。
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一見マクロに建物の姿を設計しながらも、ミクロの部分が魅力的な建築。
いいなあ。
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余談ですが。
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ロビーにあるふくろうの彫刻はあまりに有名で
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バワとの建築においてもアートにおいても、協働関係にあったラキ・セナナヤケの作。
 
そのラキさんはカンダラマ近くにお住まいとのことで、お会いできました。
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自然のなかに悠々自適に暮らされていました。
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ここにもふくろうが。(現地の言語であるシンハラ語ではバッサというそう)
好き、なんだそう。
 
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感動のバワ建築の初対面の興奮さめないまま、
古都キャンディへ。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.3.25

スリランカ、バワ建築の旅

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先週はスリランカへ、ジェフリー バワの建築を巡る旅に。
※写真は住宅作品No.87の庭園。
 
スリランカの気候風土に根ざした
内部空間としての建築と
外部空間としての環境とを一体的に設計する氏。
空間体験をもとに綴ってまいります。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.3.21

チルチンびと住宅建築賞、授賞式

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チルチンびと住宅建築賞の授賞式で
神保町の風土社さんへ。
5つ庭の平屋の家にて、
45才以下建築家部門の最優秀賞を頂きました。
 
泉先生をはじめ審査員の諸先生方とお話しすることができ
全国の同世代で木造に取り組む設計者との出会いもあり、
大変に刺激になりました。
 
3月11日発売の「チルチンびと」にて
写真や講評が掲載されています。
見かけましたら、手にとってやってくださいませ。
 
keep smiling
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2016.3.12

イメージの具現化

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いつかみた空間の記憶が積み重なって
新たな、空間を考える。
そこには、未来へのメッセージを込めよう。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : お知らせ | posted at 2016.2.26

会津町の家、地鎮祭

気持ちの良い青空の下、
会津町の家の地鎮祭。
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リビング、ダイニング、キッチンの主な居室でL字に庭を囲みます。
隣地にあるご実家との繋がりも計画の要点となりました。
秋祭りの時期の竣工を目指します。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2016.2.25

このところ

「余戸の家」
建築工事を終えて、造園工事中で
中庭部分の植え込みが始まっています。
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土を原材料とする版築壁が目をひきます。
創造園、越智さんの仕事。
時が経てば苔むした姿になろうかと。
 
 
「柊の家」
座敷廻りの造作がはじまりました。
50ヶ所を超える内外木製建具全ての木枠図をかきましたが、
和室廻りはまた特別。
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慎重な寸法設定、納まりが必要。
伝統にならいながら、現代の使いやすさ、美しさを。
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「きぬぼし歯科」
今治にて4月の開院を控え、現場は進みます。
地域に愛される、やさしい存在になる。
建築はもちろん、サイン、Webデザインも一体に進行中。
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「某寺院施設新築工事」
こちらも今治市内の寺院の施設工事。
比較的高層な建築となるため、ボーリングでの地盤調査。
結果地盤は良好で、十分な地耐力が確認できました。
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とても静かなところで、気持ちが静まります。
心の拠り所となる建築を目指して。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2016.2.21

掲載誌のお知らせ

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「ECO LIVING JAPAN」に長浜の家が掲載されています。
 
日本のサスティナブル住宅の19例を紹介する作品集。
長浜の家、は10ページにわたり解説されています。(英文表記)
見かけましたら手にとってやってくださいませ。
 
2016年2月9日発売
amazon 「ECO LIVING JAPAN」
TUTTLE publishing出版
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : お知らせ | posted at 2016.1.30

柊の家にて

ぐっと気温が下がりました。
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柊の家では、セルロースファイバー断熱材施工のはじまり。
断熱、吸音、調湿に優れた断熱材で、環境負荷の低減にもつながります。
内部シート貼りを経て、吹き込みとなります。
 
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一方、大工さんの枠材加工も進みます。
外部木枠も多いため、
雨仕舞や納まりについて、原寸図にて詳細な打ち合わせを重ねました。
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同時に組みあがる枠材を現場でみながら、
寸法の気持ちよさ、を改めて心に問うてみる。
 
丈夫さ、と美しさ、は不可分であると思います。
 
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現場監督の車の荷台に乗ってやってきた、小さな応援団。
みんなの笑顔も運んできてくれました。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2016.1.20

ドイツ・スイス建築の旅5 ハルデンシュタイン

スイスの伝統的なまちクールの北側にある小さな村。
ハルゲンシュタインにズントーのアトリエと住まいはあります。
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村の様子。
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アトリエズントー。
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建物への導入部。
スチール製の箱型のデザインはその後のプロジェクトにも形を少し変えながら受け継がれていきます。
そういえば、聖ベネディクト教会の照明と、ヴァルスの温浴施設の照明もほぼ同じ。
ケルンのコロンバ美術館の裏手にある塀と、ブルーダークラウス野の教会の外壁もほぼ同じ。
ズントーは気にいったデザインや素材は、転用しながら育てていくところがあるのかもしれません。
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入り口の簡素なサイン。
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道をはさんだ向かいにある、コンクリートのセカンドオフィス。
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そのテクスチャーがおもしろい。
麻袋?をかけたようなやさしい表情。
おもわずなでてみます。
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ズントー自邸。
誌面でみた、キッチンのある吹き抜け空間の部分かと。
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大胆でシンプルな構成と
細やかで親しみのあるディティール、が印象的。
 
最後に
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村のとある住宅の2階の窓辺。
美しい窓辺をつくる、2階でも緑との距離感を近づけるデザイン。
いいなあ、と見とれてしまいました。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.1.17

開口部まわり

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私は、庭と一体となった建築の設計を好んで行います。
庭とのつながりをつくることは、気持ちが落ち着きますし、暮らしに潤いを与えてくれます。
一方で大きなガラス面は外気の影響を受けやすく、
室内の温環境に大きな影響を与えてしまいます。
 
その両立を、と
ガラス面の断熱性能を高める、
建具廻りの納まりの原寸図による指示、
ロールスクリーンや障子などの補助材の活用、などに配慮しています。
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また、客観的な根拠を測定するべく
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サーモカメラを導入して手法と効果の蓄積をしています。
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冬の日差しの暖かさを再認識する写真。
 
客観的根拠、と同時に人の肌感覚、を忘れないように設計を行っています。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 

category : お知らせ | posted at 2016.1.13
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