草熱れ(くさいきれ)

けたたましいほどの蝉の声。

 

今日の松山は35℃。

突き抜ける、ゆらぐほどの暑さ。

現場での作業に勤しむ職人さんには、本当に頭が下がります。

強い陽射しに照らされた

生い茂った草むらの近くでは

むせかえるような熱気を感じることがあります。

これを「草熱れ(くさいきれ)」と呼びます。

 

炎天下では草の表面が

気温よりも5度ほど高くなってしまうそうで、

温度を下げようと、自ら大気中に水分を蒸発させはじめます。

それはまるで人がかく汗のよう。

 

 

厳しい夏空の下、

たとえ物は言わねど、じっと耐え凌んでいるのですね。

 

 

 

keep smiling!

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2020.8.9
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