小暑

南楽園からは、古代蓮の開花の知らせが聞こえてきました。

二十四節気では小暑の頃。

「大暑来れる前なればなり」 暦便覧

本格的な暑さが到来する前段階、ということ。

小暑を迎えると、衣食住のあらゆるものが夏向きのものに変わっていきます。

 

 

また、七十二候で小暑の初候はその名もすばり

「温風至」(あつかぜいたる)

"温風"と聞くと、暖房器具などのそれを思い浮かべてしまいますが、

本来の"温風"とは、あたたかい南風のことを指しており、夏の季語にもなっています。

 

その"温風"も、梅雨の時期によって呼び方が変わります。

梅雨の初め頃は、黒南風(くろはえ)

ちょうど中頃は、荒南風(あらはえ)

終盤になる頃は、白南風(しろはえ)

各時期の雲の様子を色で表現したもので、漁師さん発祥の言葉ともいわれています。

 

 

梅雨の終盤は、特に豪雨になりやすい頃。

現在も九州を中心に予断を許さない状況です。

どうぞ皆様、最大限の警戒を。

 

 

 

keep smiling!

奥野 崇

category : 季節手帖 | posted at 2020.7.7
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