西讃にて

讃岐緑想、というそう。

堀部安嗣さんと、菅組さんとの仕事を拝見する。

全体から細部にわたる完成度の高さに魅了されます。

 

建物は、写真スポットとして知られる、父母ヶ浜のすぐほとりにあります。

聞けば2,3年前までは特に立ち寄る人もいなかったとのこと。

いまや、一日で約4000人が訪れる場所となったきっかけは、

市の職員の方がアップした地元を紹介する一枚だった、と聞くと驚き。

 

息を呑む、とはこのこと。

 

途中立ち寄った暮らしの森さんのおすすめ、高屋神社。

荘内半島から四国中央市まで、瀬戸内海を一望できます。

屹立する四国山脈と靄がかる瀬戸内海の関係は、

太古からの歴史を感じずにはいられません。

 

暮らしの森さんにある、お料理教室。

多くの人影が見えて、なんだか幸せそう。

どこにでもあるような倉庫を改修して、人が集まる場所へと変えています。

 

 

改めて感じるのは、

「つくる」から「見つける」への価値の変遷。

自らの足元にあるものを見つめ直し、すくいあげ、まもり、育む。

 

領域を限定せず、開かれた感覚をもって、

人の居場所を整えることに取り組んでいきたい。

 

 

keep smiling!

奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2020.1.20
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