スリランカ、バワ建築の旅3 ベントータ

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インド洋のまち、ベントータへ。
バワの初期の作品である、ベントータ・ビーチ・ホテル。1969年竣工。
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ただし、現在の姿は増築や改修が加えられ、オリジナルとは少し違います。
当初のデザインは中庭に水盤を抱く、こじんまりと落ち着いた様子だったそう。
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しかしながら、スリランカの歴史をヒントにバワのデザインはみてとれます。
エントランスの色鮮やかな天井。
実は、これ
カンダラマホテルのあるダンブッラの世界遺産、
スリランカの人なら誰もが知る歴史ある寺院、石窟寺院の天井画のオマージュ。
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仏像の天井に描かれた天井画をヒントに、バワはエントランスのデザインを決定しました。
海外の人も多く訪れるホテル建築。
そこへスリランカを象徴するデザインを取り込むこと。
建築にメッセージを込めること。
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レストランには、デフォルメしたデザインへと繋がっていきます。
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中庭の水盤をみる回廊に設けられた、居場所。
ここでもたまりの設計は流石の一言。
直線的な構成のなかに、斜めの使い方が巧く絶妙の落ち着き感をつくります。
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そこに座って中庭を眺めたスケッチは右側のもの。
左は回廊部分の断面。高さ寸法がミソと思います。
 
 
 
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張り出した建物の角度はモンスーンで吹き荒れる降雨の雨降線から導かれたもの。
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階段の納め方もおもしろい。
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階段部分は穴倉のような柔らかいデザインが多く採用されています。
遠藤新のつくった武庫川女子大学の階段と似ていた記憶があります。
飽きさせない移動空間の演出。
 
続いては、同じくベントータにある隣あわせのクラブ・ヴィラ、ザ・ヴィラへ。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.3.29
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