然美(さび)

京都祇園、

総合芸術空間「T.T」にて文月の席。

故 髙橋大雅さんの美意識に浸る午後。

奥野 崇

 

 

以下、立礼茶室「然美」のHPより転載

 

さび。

 

時の移ろいとともに、

うつくしく変化すること。

 

枯れて風情が出る。古びて趣が出る。

朽ちていく様子と、豊かで華麗な様子の

相反する要素が交わりながら

 

内面の奥底にひそむ本質が

時間の経過とともに外へと滲み出る。

日本美術の起源である「不完全の美、不均衡の美」

 

茶碗の名品や名茶室の柱などは、

微妙に仄かに歪んでおり、

その膚はガラス板のように滑らかではなく

「さび」に覆われている。

category : お知らせ | posted at 2023.7.20
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