山手の水辺には、小さな光が舞い始めるころ。。。
「朽草」は螢の異名です。
幼虫のあいだ水の中で過ごした螢は、
土の中で蛹になり、羽化して枯れ草の下からでてきます。
先人達は、朽ちた草が螢になったと信じたのでしょう。
螢火はラブコール。
短い命を燃やし次代に繋げる清らかな光は、まさに命の行灯です。
その姿は、恋の想いを重ねて歌に詠まれてきました。
恋に焦がれて鳴く蝉よりも
鳴かぬ螢が身を焦がす 『山家鳥虫歌』
螢狩りの際には、
どうぞ恋の邪魔をしないように。
奥野 崇
引き渡しから半年ぶりに、名古屋の家へ。
多くの関係者の方々に囲まれて、
和やかな雰囲気のなか撮影となりました。
思い返せば、2019年の暮れに届いた一通のメールからはじまりました。
松山の私達の仕事を目にとめてくださり、
名古屋からお声掛けくださったのが、つい先日のことのよう。
コロナ禍真っ只中での住まいづくりとなりましたが、
無事にお住まいになられた現在の様子を拝見して一安心です。
私達の事務所としても、
これまでの蓄積の上に新たな試みを加えた想いの詰まった住まい。
建主さんはもちろん、集まってくださった工事関係者の方々を含めた
皆さんへの感謝でいっぱいの再会となりました。
奥野 崇
連休のおわりには
足立区の家の地鎮祭を無事終えました。
初となる関東での仕事は
準防火地域での木造3階建ての住まいです。
去る4月には
所変わって、松山と八幡浜での住まいづくりも地鎮祭をとり行いました。
いずれも平屋の住まい。
ウッドショックや半導体不足を乗り越えての着工となります。
さあ、いよいよ。
奥野 崇