西条市氷見にて、パン工房をつくっています。
天気に恵まれ、先日棟上げを終えました。
通りに対して、閉じすぎず開きすぎず。
ほどよく囲まれた小庭と室内が繋がるように。
土庇の下にはちょこんと座れるベンチも設けます。
古くからの集落のなかにつくる建築。
黒く仕上げる予定の板壁は、周辺の文脈を引き継いだものです。
keep smiling!
奥野 崇
「城南の家(改修工事)」が
建築専門サイトである、architecture photoにて紹介されました。
「西条の家」が
建築専門サイトである、architecture photoにて紹介されました。
先日のこと。
山口県南部の大津島にある、1日1組の小さな宿「小屋場 只只」さんへ。
大津島は、徳山港から生活用フェリーで30分の南北約10kmの小さな島。
太平洋戦争末期に人間魚雷回天の訓練基地があったところで、当時の軍事施設の一部は現在も残っています。
訓練にのぞんでいたのは二十歳そこそこの若者だったと、後から知りました。
激動の悲しい歴史と、そんなことはまるで感じさせない穏やかな海。
そのすぐ傍に飾らない空間はありました。
築10年を超えて
建築がもつ作為は時の経過とともに薄れ、
オーナーの哲学と、地に足が着いた宿守の方の空気感によって、もうひとつの家に帰ってきたような感覚。
勝手に「たくさんのしてもらえる」を期待していた自分に気付き、少し恥ずかしくもありました。
オーナーが記した宿の記録帳に
「自分のためではなく、他者のために全力で生きた若者がいた。全国の人にそのことを知ってほしかった」とありました。
贅を尽くした料理やサービス・建築だけが価値ではない。
伝えたい想いと空間と時間があれば、それでいい。
何にもないことは人を豊かにさせてくれます。
keep smiling!
奥野 崇
着々と工事が進みます、ブドウ棚のある家。
主な居室である、
リビングやキッチン、ライブラリーの外には大きなガラスの庇があります。
この下で、建主さんの趣味であるブドウを栽培するという仕掛け。
ブドウの土はコンテナへいれて自動散水装置で管理しますから、
土間へは防水・排水処理を行っており、最後にウッドデッキを施し室内とフラットに繋がります。
もうひとつの工夫は網戸の位置。
ガラス戸は写真左の内外境界へ、ロールアップ網戸は写真右の白い柱へ。
建具と網戸の間に空間があるということ。
つまりブドウ棚の下は、外なんだけれど虫は寄ってこない、
内と外の間のようなスペースになります。
数年、シンガポールで生活されていた建主さん。その時の経験談がヒントになっています。
ゆらゆら揺れるブドウ棚の下、こもれびのなか午睡の時間。
そんなひとときを思いながら設計しました。
keep smiling!
奥野 崇
昨年末に母屋の引き渡しを終えましたが、お茶室の工事は続きます。
海にほど近く潮の香りがする敷地のため、屋根はステンレス鋼板にて。
内部の大工工事も着々と。
今回は裏千家のお茶室。大水屋としています。
障子が打たれるのがたのしみ。
暖かくなる頃には、お披露目となりましょうか。
keep smiling!
奥野 崇
城南の家が
アメリカの建築専門ウェブマガジン、Arch dailyにて紹介されました。
おじいさんの家を引き継ぎ、
耐震・断熱改修を施した若い家族の住まいです。
どうぞご覧くださいませ。
keep smiling!
奥野 崇