母屋棟では、大工さんがコチコチと竹を削っておられます。
天井板をとめるイナゴ釘の製作中。つくる現場を実際に見るのは初めての事でした。
板の裏面。ありを切って差し込みます。
板の表面。仕上がりはこうなります。
それはそれは細かい作業。
若い棟梁。頼もしい限り。
一方の茶室棟。
お茶室は、壁の厚さが約40mmと通常の半分以下の薄い土壁となりますので、
その下地である小舞も割物の竹を使って薄くつくります。
廻縁などの取り付けが終われば、
柱との取り合い部分にひげこや暖簾打ちを施します。
原寸図で詰めの打ち合わせを終え、いよいよ追い込み。
老練の棟梁。よりよく、と仕事に誇りを感じます。
母屋棟・茶室棟共に、素晴らしい職方に恵まれました。
佳境を迎えます。
keep smiling!
奥野 崇
カナダのバンクーバーに拠点を置く、木材供給の会社であるCoast Fraser社。
愛媛県内製材工場等の視察にあわせて
「ブドウ棚のある家」の現場へも来て下さいました。
県内木材関係者や加工業者の方々も同行。同社CEOのFrank Hui氏は写真左の方です。
リビングの外にブドウ棚が拡がる、
趣味と暮らしがひとつになった、日々を楽しむ家。
Huiさんご自身も家族と過ごすのが好きで、地下にワインセラーがあるとか。
建物の主要構造部の80%以上に県産材を利用しており、
また、軸組の木造建築にも興味を持って頂けたよう。
改めてメールでのやりとりを約束して、今日の視察は終了です。
杉は全国11位、桧は全国1位。
愛媛県は全国有数の木材生産量を誇ります。
四国で木の建築に携わること。
この上なく恵まれた環境です。
keep smiling!
奥野 崇
リビングやライブラリーのすぐ外には、3m×7mのガラス屋根のブドウ棚。
風に揺れる葉裏を眺めながら、午睡の時間。
ブドウの栽培が趣味のご主人さんと、そのご家族の住まい。
開け放せる大きな開口、ロールアップできる網戸など工夫を込めてあります。
明日、上棟にあわせてお餅まきを行います。
お誘いあわせの上、ぜひご参加くださいませ。
1o月13日(土)16:30頃から
「ブドウ棚のある家」
松山市西垣生1358-1(フジ垣生店のほど近くです)
keep smiling!
奥野 崇
引渡しから2ヶ月、中野町の家の撮影へ。
元々は、建主さんのおじいさんの家。
いわゆる古民家改修の仕事です。
古いものと新しいもの。
それぞれの良さを認めて、共存させよう。
設計中、工事中と思い出深い建築。
再会のような気持ち。
keep smiling!
奥野 崇
この度、「真言宗光林寺 位牌堂」が
平成30年日本建築士会連合会賞 奨励賞 を受賞致しました。
入賞作品を見ますと、有名事務所のものがずらり。
四国の片田舎で、職人さんとワイワイとやってきたことが 、
全国的に認められたような気がして、本当に誇らしく思います。
真言宗光林寺 位牌堂
設計監理:奥野崇建築設計事務所 奥野 崇
構造設計:増川建築構造設計 増川 和弘
施工:有限会社 獏工房
keep smiling!
奥野 崇
1年を経た、ピアノ教室のある家。
定期の建物点検を兼ねてお邪魔してきました。
玄関先にはお庭の畑でとれた、野菜たち。
夏野菜ももう終わりで、秋茄子が、、、なんてお話も。
植物と近く暮らすというのは、季節を目にみえる形で知ることにもなります。
庭の芝生も綺麗。
2匹のチワワと暮らされており、駆け回れるようにとシンプルなつくり。
同行した村上工務店の村上さんと、自動散水の勢いにびっくり。
なかなかの豪快さであります。
1年を経た住まい。
建物をとても大切にしてくださっているのが伝わってきて、なんだか嬉しく感じました。
keep smiling!
奥野 崇