真言宗光林寺 位牌堂が
カナダを拠点に、建築と旅とを専門に扱うサイトに紹介されています。
AVONTUURA / Canada
西条の家、
猛烈なラストスパートで無事引き渡しを迎えました。
(エアコンの目隠しなど一部は間に合わず。。。)
現場監督 兼 建主さん、というあまりないケースなので
追い追い設置ということで。
石鎚山を望む敷地。
窓の取り方と、そのバリエーションは大きなテーマとなりました。
窓辺も居場所となるようにと、高さ36cmのベンチに高さを合わせます。
内障子には、強化和紙と透過性のあるこよりを編んだスクリーンとを貼りわけ
閉めた状態でも山並が伺えるように。(スクリーンは一番上の桝目部分)
かね折りの窓は、引き戸を全て引き込むこともできます。
今の季節、生命力に満ち満ちた稲が眩しい。
引っ越し直前の写真のため、ガランとしていますが、
奥へ奥へと繋がる空間の繋がりは十分に感じられます。
引き続いては造園工事。
バトンは渡ります。
keep smiling!
奥野 崇
しっとりした、心地よい明るさ加減。
引き渡し後1ヶ月を経た、中野町の古民家改修。
新しい住まいにも馴れてこられたでしょうか。
窓際のベンチは、今の所お子さんのお絵かき台のよう。
クレヨンのあとが微笑みを誘います。
室内間で熱的境界をつくるために用いた、ツインカーボ。
ポリカーボネイトがダンボールのような断面になっており、ガラスよりも高い断熱性を有します。
性能を高めつつ、元々あった細い格子戸の雰囲気を引き継ごうとひと工夫。
新しい引き戸のツインカーボの断面へ
5mm角の極細木材を一定間隔で差し入れ、それをはめ込みます。
キラキラ光るポリカーボネイトと、細い細い格子の影。
写真ではとらえきれない、魅惑の光。
keep smiling!
奥野 崇
石鎚山を望む家。
かね折り窓の周辺もあと少し。
現場内は多くの職人さんでごった返しています。
この様子も残り数日、と思えば少し寂しくもあるような。
一方、外部は静か。
外周囲いは、アイデアの光る納め。
元々あった、コンクリートブロック用の鉄筋を活用して
U字溝材を型枠に現場打コンクリートで支柱をつくる。
「牧場みたいなラフな囲い」とお話ししたのもいい思い出です。
ランドスケープ礒崎さんの仕事。さすがの柔軟さ。
keep smiling!
奥野 崇
外部の差し掛け屋根の工事がはじまっています。
吹寄の小舞女竹を仮固定。
その後に藤蔓を用いて、尺八と小舞を編んでいきます。
向きや結わえ方、下処理を確認。
編みこみも大工さんの仕事です。
その後に野根板の屑張へと進んでいきます。
母屋棟は、少し先行して建具の製作打ち合わせ。
1ヶ所ずつ図面化してやっていきますから、なかなかのボリュームです。
特に建具まわりは仕事が細かくなります。
直接手でふれますし、毎日毎日動かすところ。
見えない工夫を皆で込めます。
keep smiling!
奥野 崇
先月にお引渡しを終えた、中野町の古民家改修。
待ちに待った家具搬入の日を迎えました。
発注からおよそ半年を経て、やってきたPK22。
ポール・ケアホルムが1956年にデザインしたもので、名作椅子です。
私自身は革張りのものしか見たことがなかったのですが、建主さんの最終チョイスは籐張り仕様。
畳の上に置いても涼しげでよく似合います。
その他、ダイニングチェアもすべて揃いました。
全部一緒もいいけれど、いろんな椅子があるのも楽しくて良し。
暮らしに彩りが増したみたい。
既に納入済のウェグナーのデイベッド、お子さんのお昼寝ベッドとしても活躍中だそう。
背もたれの部分が動いて、ソファにもデイベッドにもなる優れもの。
もうすっかり馴染んでいました。
ダイニング脇のベンチには、かわいい椅子が丁度よく納まっています。
実はこの椅子、棟梁さんの手作りのもの。
解体時の古い材料を活用して、お子さんの一歳の誕生日プレゼントにと密かに準備されていました。
若いご夫婦はもちろん、この家で生まれ育ったお母様も大変に喜ばれたそう。
時間を紡ぐ、素敵な椅子。
keep smiling!
奥野 崇
下記の建築系サイトで紹介されています。
ピアノ教室のある家 / Arch daily (USA)
真言宗光林寺 位牌堂 / designboom(Italy)
引き渡しから、3ヶ月ぶりに東温の家へ。
建物を大切にしておられる様子が伝わってきて、嬉しいなあとしみじみ。
ご家族それぞれのお気に入りの椅子が並びます。
ウェグナーのものやhao&meiの傍島さんのものや。
円卓を囲んで会話しているよう、とは奥様の言葉。
ほんと、その通り。
keep smiling!
奥野 崇