造園関係の方とお話しをすると、はっとすることが多い。
彼らは、現に生きている植物を扱うことが多く、後の手入れまで一貫して手で触れて関わる。
その植生を無視した場合、目に見えて弱っていく。
永い永い時間の積み重ねによる、自然の摂理を重んじ、大切にすることが身についている。
一方、建築の世界はというと、
人間の欲求を満たすために、多くのことが人間側に引き寄せられているように思う。
商業的な面において他と差別化するために、自然の摂理を置き去りに、表面が優先されているように感じる。
建築に対しても、庭に対しても。
自分勝手な心地よさを実現しようとしていないか。
基本から外れていないか。
横柄にはなっていないか。
無理がなく、素直なものをつくりたいと思う。
keep smiling!
奥野 崇