お茶室で使う石材確認のため、庵治石の石切場へ。
自然素材を使う場合、
ひとつとして同じものはないので可能な限り産地へ伺うようにしています。
そこで出会う人々や素材の新しい側面の発見も、もうひとつの狙いだったりはしますが。
実際の柱の断片を持ち込んでの寸法確認。
目でみて違和感をなくすことは大切。方針は決まりました。
一通りの検討・確認を終えたら辺りを見学。
山の断面があらわれる圧倒的な迫力。
思わず、息をのみます。
庵治石の硬い部分は、軟らかい層に包まれるようにあるんだそう。
写真の右の石は包まれている様子がみてとれます。
まるで、地球のたまご。生き物みたい。
足を運んで体験することは、なによりも大きな影響を受ける。
その本質を感じる上で大切な過程です。
keep smiling!
奥野 崇
久米窪田の家。
構造材が見える化粧部分を多く含むため、
事前の打ち合わせを重ね、建前の日を迎えました。
天井と屋根の間を有効活用する小屋裏収納があり、
その上で構造的な安定性を得るため
厚物の構造用合板にて屋根面の剛性を高めています。
屋根防水も一通り完了し、現在は開口部の枠工事が進みます。
開口部周りは、機能的にも性能的にも特に細やかな調整を求められる箇所。
見せつけるような納まりは必要なく、ストレスなく使いよいよう。
枠廻りの詳細図約60枚の提出を終え、現場には枠材が搬入されていました。
各部品ごとに番号が割り振られており、
100を超える部材が出番を待っています。
何気ない日常をつくるために
自分たちの考えうる最大限のことを込め、図面をつくる。
またそれを形にするべく面倒な加工を行ってくださる。
多くの人の手の先に、くつろいだ建築はあるのだろう。
keep smiling!
奥野 崇
東京より建築写真家の小川重雄さんをお迎えして、
3日間に渡り写真撮影を行いました。
気持ちのよい秋空の下、そこには清々しい光がありました。
今回はドローンも登場してダイナミックな写真も。
取り急ぎは、奥野事務所撮影分にて。
「光林寺 位牌堂」
「立礼茶室のある家」
手元に届きましたら、改めてご紹介できればと思います。
keep smiling!
奥野 崇
高松での打ち合わせにあわせて、栗林公園へ。
朝晩の気温は下がってきましたが、お昼の陽気は気持ちいい。
回遊式庭園の中に点在する建築。
圧倒的なスケールで構成される庭園の中において、
建築の役割は、周辺に馴染みながらも、
どこか外部との距離をもった懐をつくることだったのかもしれません。
それは濡縁だったり、背の低い手摺だったり、垂壁だったりによってもたらされる。
外と近しい関係ながらも、落ち着ける居場所をつくる。
このところの興味はそこにあります。
keep smiling!
奥野 崇