北山杉をはじめ、お茶室に使う材料確認のため京都へ。
ひとことに京都、とは言っても、向かったのは市内から車で約40分の山地。
周辺にはこのあたり特有の台杉仕立て。
ひとつの株からたくさんの幹を育て、緻密な材料を育てる北山発祥の技術です。
庭木としても使用されることも多くなり、その姿は独特なもの。
先の台風の被害によって、このあたりはまだ停電が続いているとのこと。
大変なときに押しかけてしまい、申し訳ないです。
倉庫内部は照明が点灯しないため、わずかな自然光を頼りに選別します。
とは言えど使用するのは、ほの暗い茶室にて。
材料確認という意味においては、分かりやすかったかもしれません。
台杉のしなやかさ。
これだけ曲げても、なんともない。
いわゆる株の部分ではこうはならず、幹の部分である台杉だからこそ、とのこと。
軸組模型を見ながらの打ち合わせ。スムーズに進みました。
先人の残してくださった技術によってうまれた良材。
大切に大切に使わせて頂きます。
keep similing!
奥野 崇