堀部安嗣さんの建築を見学するため鎌倉山へ。
地域の集会所として利用されている建物です。
新建築の元編集長であられる中谷正人さんが企画された
Wood Front Seminar Unit-2に参加させて頂きました。
寺院建築に強く影響をうけたと、お話しされる氏の建築は独特の落ち着きをまといます。
それは光の量なのか、天井の高さと平面のバランスのためなのか。
入れ子状の平面を好み、内陣外陣のよう、と表現されます。
厳格な定められた全体形状に、角度を振っておさめられた正方形。
角度の振れによってうまれた隙間は、動きのある空間へと変化します。
また、四隅には性格の異なる居場所が用意されており
様々な営みが同時に起こることを許容する、つかずはなれずの関係。
一見整然とした平面に、閉じ込められた豊かな体験。
堀の深い、出窓のような窓辺が人の居場所になること。
学びの多い建築見学となりました。
keep smiling!
奥野 崇