柊の家、外部の木製建具の取り付けがはじまりました。
既製品のサッシを取り付けるのもいいですが
木の風合いを生かして
ひとつひとつ、建具職人さんとコチコチとつくっていくこともしばしば。
もちろん、機能性、断熱性については疎かにしないのは当然の取り組みです。
いざ、つくるとなるとひとつひとつ納まりは変わってきますから、綿密な打ち合わせは必須。
原寸(実物大)の図面にて一箇所ずつ、枠廻り・建具の取り合いを調整。
最終的な判断は手書き、
それぞれの大きさを検討していくのが私達の事務所やり方です。
柊の家、建具のみの意匠施工図の束。
それなりの分量となりましたが、質や精度を求めるならばやはりこれくらいは必要です。
現場がはじまると特に細かく、密度を上げて図面をかくので
備え付けのA3サイズ(420mm×297mm)のコピー機では対応できなくなってきて困っていました。
それでも、A2サイズの出力ができるコピー機は約200万!と高額。
普段から設計図面はA2サイズ(420mm×594mm)ですが、
手間ですが外注にて印刷会社さんにお願いするという矛盾状態が続いていました。
手が出ないなあ、と思っていたのですが縁あって、
なんと中古品を格安にて譲って頂けることに!!
エレベーターにぎりぎりで
やっとこさ上がってきましたが、大きい大きい。
スタッフとみんなで搬入経路をつくり
無事、鎮座。
大きい図面が気兼ねなく出力でき、随分と仕事がやりやすくなりました。
私達設計者にとって図面とは、手紙のようなもの。
意図や工夫、想いを、具体的な素材・寸法、納まりへ変換して現場のつくり手へ届けます。
keep smiling!
奥野 崇