旧トリトンホテル。
手前の水盤、プール、インド洋が繋がります。
インフィニティプールの発明といい、
バワは建築と環境の一体化・連続を図ったのを感じます。
印象的につくられる階段。
連続する中庭空間。内外が曖昧な様子。
施設内にポツポツとおかれる、ラブチェア。
両側から座ると、お互いに見つめるように角度が調整されています。
ロマンチックで素敵。
いくつかの客室を見学。バワの後継者といわれるチャンナによるデザイン。
続いて、ブルーウォーターホテル。
開口上には簾のようなものが。
写真では分かりにくいですが、景色はかなり透過してみえます。
客室内は柔らかい印象。
訪れたホテルはどこもそうでしたが、天井が高い。
日本の住宅において
このところ低く、重心を抑えた設計をよくみますが、個人的にはこういう開放的なところも欲しい。
こもるところと、伸びやかなところ。自分にとってのキーワードになりつつあります。
ベッドヘッドが入り口側の珍しいレイアウト。
シャワールーム内からも海が望めるようになっています。
最後はライトハウスホテル。
バワは生前、このテラス席で沈む夕日を眺めたそう。
アーシーな色の塗りわけがみられます。
その地方の土の色や、植物の色は
まち並みや建物の色彩に大きな影響を与えます。
大事にしたいところ。
壮大な環境に開くだけでなく、小さな単位の親密な空間を散りばめられます。
「そうは言っても、大事だよね」とバワの声が聞こえるよう。
いろんな場面や居場所をつくることの嬉しさ。
次回は住宅作品についてまとめて、スリランカの旅を締めくくろうと思います。
keep smiling!
奥野 崇