週末は今一度、古建築をみるべく京都へ。
24,5才のとき、一週間まるまるをかけて京都の建築をみてまわったのが懐かしい気がします。
梅原猛さんのゲストルーム、詩仙堂、蓮花寺、大徳寺高桐院の写真。
中と外の連続性、四季の移ろいを愉しむ。
建築と庭園が不可分な日本の建築文化。
京都に限らず、美しい古建築にならう部分は極めて大きい。
「建築は、利用可能な実用性の芸術なのです」
スウェーデンの建築家、ラルフ・アースキンの言葉を思い出します。
keep smiling!
奥野 崇
ご相談いただいております計画の現地調査でのこと。
なんと、敷地にある建物は明治43年に建てられた、築105年も経過したもの。
この老朽化した建物を「残すか」「建て替えるか」の判断材料を集めるための現地調査だったわけですが
立ち会ってくださった、近くに住む建主さんのおばあさまが、
建物のことを色々と教えてくださいました。
当時この建物がいかに立派であったかということ、
おばあさまのお姑さんから棟梁について聞かされていたこと、
変わりゆく町の中でどのようにして残り続けたかということ。
この建築を大切に思う気持ちが伝わってきました。
「残すか」「建て替えるか」の結論は
今後、耐震面・性能面・現代の生活との擦り合わせ・経済面など
多方面からの検討が必要で、慎重に冷静に進めていく必要があります。
ただ、おばあさまのお話を伺って改めて思うのは
建築の力と、それに関わる身としての責任。
100年を超えて尚、愛される対象になりうる存在であるということ。
今新たにつくられる建築も、全ていつかは古いものになっていきます。
時代やライフスタイルは変わっていけども、変わらないのは建築は常に人と共にあるということ。
目先の便利さや機能性という言葉の先にある、
建築と人との幸せな関係を築くことを目標に、やっていこうと思います。
keep smiling!
奥野 崇
事務所の打ち合わせ用の椅子に
ウェグナーのCH33が新たに仲間入り。
1957年にデザインされたものですが、その姿に古くさい感じは全くしません。
また、非常に軽く動かしやすく、肘も少し掛ける事ができます。
アームが無い分、テーブルにすっきり収める事ができるのもいいところ。
体が直接触れる家具は、生活する中でとても大切な存在。
表面的な綺麗さだけでなく、
ライフスタイルにあった丈夫なものをチョイスしたいものです。
私は、住まいを考える中で
建築と同じくらい家具の選択は重要なものと考えています。
そのため、事務所にはそれらの家具を実際に体験・取り扱いできる環境を整えています。
次なる仲間入り予定はPPモブラーの68。待ち遠しい!
keep smiling!
奥野 崇
あけましておめでとうございます。
気温の低い、風の強い一日での幕開けとなりました。
毎日を大切に、積み重ねていこうと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
keep smiling!
奥野 崇