WORKS

西条の家
周辺には田園風景が拡がり、南には石鎚山を望むことができる敷地において、のびやかでありながらも、ほどよい包まれ感を感じる住まいをつくろう。

「見える」と「見えない」の間にあるグラデーションを愉しむ。
隠し框でそこに存在しないようなガラス戸、重心をつくり室内空間に落ち着きをもたらす腰桟付きの網戸、透けて見える特殊なこよりを上部にのみ貼り込んだ障子。壁の中に格納されるそれらは、ひとつの開口部でいくつもの見え方、距離感をつくるためのもの。

室内においては、ちょうどよい大きさの空間が斜めにずれながら続いていく。落ち着く、という身体的感覚を拠り所に、それでいて抜け感をつくる。奥へ奥へと続く視線の先は、遠い山並みへ届くように。

家という安心できる場所があって、その上で外と繋げていく。
じんわり滲んでくるような、いいなあ、と思える空間を目指した。


Ua値(外皮平均熱貫流率):0.60 W/㎡K

2018年8月竣工
撮影:藤村 泰一
DATA 施工 : 株式会社 宮嶋組
造園 : 株式会社ランドスケープ 礒崎敏弘
住所 : 愛媛県西条市朔日市
構造 : 在来軸組工法 2階建て 耐震等級3
延床面積 : 141.20㎡(42.71坪)